OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第7話・第8話(前半)
レイナ、寝ぼけながらリディアを見つめる。
レイナ「・・・・・・リディアさん・・・・・・?」
リディア「おはよ、レイナ!」
リディアが目覚めていることを確認し、一気に目が覚め、
レイナ「リディアさん!」
リディアを胸に飛び込むレイナ。
リディア「うわぁっと!」
レイナを抱きしめるリディア。
レイナ「よかった。気がついて・・・・・・本当に、良かった・・・・・・」
リディア「心配かけてしまったわね。ごめんね、レイナ・・・・・・」
リディア、微笑む。
エルミート「なんだ、起きていたのか・・・・・・」
エルミートが中へと入っていく。
リディア・ルリ「支部長!」
エルミート「(リディアを見ながら)どうやら、元気そうだな。(ルリを見ながら)ところでルリよ。おまえたちが海底遺跡で発見したあの紙切れだが・・・・・・」
リディア「あの紙切れって、あたしが読んだもの?」
ルリ「そう。あの記録が何なのか、支部長に頼んでちょっと調べてもらったの」
エルミート「それで、調べた結果だが・・・・・・『アレ』の可能性が高くなった」
ルリ「!・・・・・・じゃあ、やはり」
エルミート「『あれ』をどうにかする一枚のピースってわけだ。そこでお前には、これから首都グロッセートの本部へ出向いて、この紙切れを渡してほしい。やってくれるか?」
ルリ「はい!分かりました!」
エルミート、ルリに海底遺跡で手に入れた紙切れを渡す。
エルミート「頼むぞ」
エルミート、立ち去る。
リディア、不機嫌そうに、
リディア「あの~まったく話が掴めないんスけど・・・・・・」
ルリ「ごめんねぇ~これも一般人には教えてはいけないものなの。アタシたちがみつけたコレは、どうやら非常に重要なものみたいだから」
リディア「(不機嫌そうに)ちぇ~・・・・・・な~んか秘密にすることが多いわねぇ、ジャスティスって・・・・・・」
フェレル「まあ、それは入ってから時期に分かることだから、今は水に流せよ、リディア」
リディア「そうね・・・・・・しっかし、また変な夢というか、記憶?を見ちゃったよ~」
フェレル「!・・・・・・またかよ!」
ルリ「またって?」
フェレル「ああ。二人にはリディアのことを説明したうえで、夢の話を聞かないといけませんね。実は・・・・・・」
フェレル、リディアのことを説明。そして、リディアが夢(記憶?)について説明する。
※画面が一瞬、暗くなる。
リディアはベッドから立ち上がり。円のようになって、4人で話している。
リディア「・・・・・・と、いうことなの」
レイナ「リディアさん・・・・・・」
心配そうな目で見つめるレイナ。
リディア「大丈夫よ、レイナ。あんたをはじめとする、みんながいる。記憶がなくても一人じゃないし、気にしてないから!」
レイナ「リディアさん・・・・・・」
「なんて強い人なんだろう」と、思いながらリディアを見つめる、レイナ。
ルリ「しっかし、リディアちゃんがシェイガーのような謎の黒フードの男たちに接触するたびに記憶らしきもの視てしまうとわね」
リディア「でも、今回は何かの記録らしき内容で気を失って、それを視てしまったけど・・・・・・」
ルリ「う~ん、これだけじゃあまだはっきりしないわねぇ~」
フェレル「まあ、あいつらを追えば、何かしらの記憶らしきものを視ることは確かだ。必ずまた会うはずさ」
リディア「そうね。今度はあいつらに、遅れを取らないようにしないと・・・・・・」
リディアは右手を強く握りしめた。
※ここでイベント終了。このまま『海上都市ヴロール 商業地区 ジャスティス支部前』へと続く。
■海上都市ヴロール 商業地区 ジャスティス ヴロール支部前<シーンNo.7-4>
ジャスティス ヴロール支部前。
カモメが空を泳いでいる。
左側にはルリ、右側にはリディア、フェレル、レイナ。
ルリ「ごめんねぇ~マノーラまで行きたかったんだけど・・・・・・」
フェレル「大丈夫ですよ。ここまで、本当にありがとうございました」
フェレル、ルリに一礼する。
ルリ「いいって、そんなにかしこまらなくても~」
リディア「(にこやかな表情で)また、会えるといいですね」
ルリ「そうね。また会えたときは一緒に『ジャスティス』として働けたらいいわね」
リディア「そうですね。ね?レイナ」
レイナを見つめる、リディア。
レイナ「・・・・・・」
レイナ、顔を下に向けたまま、俯いている。
リディア「どうしたの、レイナ?」
レイナ、一瞬ビクッとして、
レイナ「あ、いや、ちょっと・・・・・・」
ため息をするレイナ。
リディア、意地悪そうに、
リディア「はっは~ん。もしかして、またひとりになってしまうと思っているんでしょ~?」
レイナ「!」
リディア「・・・・・・どうやら、そうみたいね・・・・・・あたしたちがいるっていうのに、まったく・・・・・・」
リディア、やれやれといった様子。
ルリ「レイちゃん・・・・・・」
ルリがレイナの下へ歩み寄る。
ルリ「レイちゃん、お互い生きていれば会えるわよ、必ず!」
レイナ「ルリさん・・・・・・」
ルリ「(優しい口調で)それに、アタシの『心』にはレイちゃんが生き続けているわ。まるで、会えなくても背中にいるような感じで、いつも元気をもらっているんだから。会えなくても、『心』でつながっている、ね?」
レイナ「・・・・・・はい!たとえ会えなくても、気持ちは一緒・・・・・・ってことですよね」
ルリ「うん!そーいうーこと!」
二人は互いに微笑み合う。
ルリ「また会おうね、レイちゃん」
レイナ「はい、必ず!」
二人は握手をする。
ルリ「それじゃあ、またね!」
ルリ、首都へと向かう。
リディアたち、右手を挙げてバイバイをする。
リディア「さぁ~てと!マノーラに戻りますか!」
フェレル「そうだな。報告をしないとな」
リディア「あっ!あたし、支部長からもらったあの手帳、全然書いていないや・・・・・・ハハハ」
フェレル「(呆れたように)だと思ったよ・・・・・・俺のを貸してやるから、ちゃんと書いとけよ」
フェレル、報告書を渡す。
リディア「えへへ、ありがとう」
レイナ「(元気なさそうに)・・・・・・マノーラに戻るのですね・・・・・・」
リディア「(やれやれとした様子で)もぅ~元気がないわねぇ~そんなにウジウジしてたら何も始まらないわよ!あの頑固支部長が何を言おうが、あんたを絶対に『ジャスティス』に入れてあげるから!ね!」
レイナにウインクをするリディア。
レイナ「リディアさん・・・・・・はい!お願いします!」
リディア「よ~し!それじゃあ、行きますか!」
フェレル「そうだな」
こうして、三人はマノーラを目指し、来た道をひきかえすことにする。
※フェレル、レイナ、パーティイン。
※イベント終了。操作が可能になる。
<湾岸通りから出ようとした場合>
リディア「こっちじゃなかったわね・・・・・・」
作品名:OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第7話・第8話(前半) 作家名:永山あゆむ