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運動場(1/26編集)

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 あの日以来、窓側の一番後ろの席から運動場を眺めても、もう何処にも彼女の姿は確認できない。
 本当は、あの時彼女と交わした言葉なんて覚えていない。というか、言葉を交わしたかどうかすら定かではないのだ。
 だが、覚えていることはあることはある。
 夕暮れの色合い、鳥が鳴く頃、そして彼女の笑顔。

(それらさえ覚えていれば、)
(きっと、大丈夫だ)

 そんな風に自分の中でケリをつけた。
作品名:運動場(1/26編集) 作家名:狂言巡