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阿良々木暦
阿良々木暦
novelistID. 34822
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俺と妹の波乱な日常ー1ー

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なんてロマンチックなんだ。
「そうだよ、お兄ちゃんよろしく!」
そういって俺に抱きついてきた。すると会長が
「ほほう、ずいぶん仲がよくなったじゃないか」
「ええっ違いますよ」
否定する俺
「てか今日からもしや一緒に住むとか?」
俺が誰言うでもなくつぶやくと
「そうだよ、よろしくねお兄ちゃん」
音が鳴りそうなパチンというウインクすると会長が
「がんばりたまえ。影ながら応援しているからね」
「お、おお俺の平和な日常ががあ゛!!!!!!!!!!!!」
そして俺の平穏な日常は去っていった。この日を境に・・・・・・
さらにその帰り道さらに驚くこととなる。唐突に礼奈が
「あ!そうだお兄ちゃん」
俺は恐る恐る
「な、なんだ礼奈」
すると礼奈が口から爆弾を落とした。
「私、下着と服がいまきてるのしかないんでよね。それでね今デパートの洋服売り場とか下着売り場
とかに行きたいんだけどお兄ちゃん付いてきてくれないかなぁーと思って」
俺は一瞬にして頭が真っ白になった
「な、なんで???」
「えっ?お兄ちゃんに選んで欲しいからなんだけどなぁー」
「はは、ははははぁー」
「だ、だめかなぁ」
目を伏せる礼奈。このしぐさをみたらなぁ
「わ、わかったよ。選んでやるよ。」
「ほ、本当にー。うれしいー。お兄ちゃん大っ好き♪♪」
そういって俺にまた抱きついてきた。俺は慌てて引き離した
「あのなぁいちいち抱きつくな。は、はずかしいだろ」
な、何言ってるんだか俺は。
「えへへへ了解♪」
こんなとこクラスメートに見られたらと思うと・・・シスコン大臣という不名誉極まりない二つ名
を拝借することになる。それだけは避けたい!避けなければ!!!
「それで礼奈お前はお金持ってるのか」
俺は重大な疑問を投げかけた。ま、持ってなければ俺の財布からって今いくら持ってるっけ?
俺は財布の中身を確認した。16452円・・・まずい女の子の下着やら服はとてつもなく高そうだ。それに帰りに電車代とそろそろ12時。昼が近い持つか俺の財布・・・
「えっとねえーさっきあの家出るときに、あのおじさんから、これもらって悠一君が使ってくれって」
「えっどれどれ」
俺は礼奈が見せた包みを開けたすると・・・
「500万!!!!!」
デパート中の視線が俺に降り注いだ。俺は驚きだ。何でこんなにお金が!まぁ、これだけあれば
心配はいらないな。ってか中学生にこんな大金もたせるなよな!
「はぁーじゃあどこから回る?」
すると突然礼奈が思い出したように
「そうださっき明日からお兄ちゃんと同じ中学校に通うことになってるってあのおじさんが言ってたよ?」
「なななな、なに!!!!!」
ということはいろいろなものをそろえないといけないわけか。だから500万渡したんだ。
「わかったまずは・・・」
俺は、店を探した。
そして俺は通学に必要なものなどを買っているうちに夕方になった
「今日は、これだけ買えば明日からの学校は大丈夫だな。」
「うん。そうだねお兄ちゃん。今日はありがとう♪」
「さてとうちに帰るか」
「うん♪」
電車に中でも礼奈は上機嫌だった。こんなに喜んでくれれば、俺もうれしい。そして我が家についた。我が家は、普通より少し大きめの2階建てになっている。
「ここが私とお兄ちゃんの家かぁ♪」
「小さくて驚いたろ」
「そんなことないよ、お兄ちゃん。千葉の家ははなんか住みずらかったからね。こういう家がいい
と思っていたからそれに・・・お兄ちゃんと一緒に住めるからね♪」
「そうか?」
「そうだよ」
しばらく無言の時が続いた。
「そろそろ入ろうか?」
「そうだね」
「「ただいまー」」
二人そろってただいまをいった。
「じゃあリビングに行ってて。俺は出前でも取るよ。何か希望はある?」
「えっとねーお兄ちゃんが食べたいものでいいな」
「わ、分かった。じゃあピザでいい?」
「それ今たべたかったんだ♪私が今考えていることが分かっちゃうの?お兄ちゃん!さすがだね」
そう言って俺はピザの出前を取ってからリビングへ向かった。リビングでは礼奈が今日買った服など
見て上機嫌になっていた。
「ねぇお兄ちゃん」
俺が少々恐る恐る聞いてみた
「なんだ」
「明日、楽しみだね。」
俺は思い当たる節がなかったいや、思いたくなかった
「何が?」
「もう、お兄ちゃんたら、中学校だよ中学校」
俺はげんなりした気分になった
「そ、そうだね」
「お兄ちゃんと同じクラスならいいのにね」
「それは・・・そうだね」
おれはできれば同じクラスにはなって欲しくはなかった。お兄ちゃんと学校で呼ばれたら・・・
「ぎゃーーーーーーーーーーあ」
俺の断末魔に礼奈が驚いた
「ど、どうしたのお兄ちゃん?」
慌て俺は、
「いや、明日自分の身に降りかかる災難を考えていたんだ。はぁ、明日俺はどうすれば」
すると礼奈は不思議そうに俺に尋ねた
「明日何か悪いことでもあるの?私はとっても楽しみだよ」
そう言ってとびっきりの笑顔を見せた。俺はそんな礼奈にお前がその原因だと心の中で思ってしまった。
その瞬間に礼奈が唐突に
「もしかして、私がお兄ちゃんの学校に行くのが迷惑だったのかな?」
と目を伏せて言った。俺の心の中が見透かされているようだった。礼奈が迷惑だと一瞬でも思った自分が
恥ずかしかった。俺は慌てて否定した。
「いや、そうではないんだよ。ただ、ちょっと礼奈にお願いがあるんだ。」
すると礼奈は不思議そうに首をかしげて
「えっ、私にお兄ちゃんがお願い?」
「ああ、そうだひとつだけのお願いだ。明日学校でのことだ。そのなんだ、俺を慕ってお兄ちゃん
と呼んでくれてるのは、うれしいんだけど・・・・」
そこまできて俺は自分が言った言葉に詰まった。赤の他人の俺、血も繋がっていない俺のことを、
そしてなにより、今まで孤児として育ってきた礼奈が俺を慕ってくれたそのことを俺は恥ずかしい
の一言で・・・。俺の人としての小ささを改めて思った。
「い、いや。なんでもないんだ」
そう言うと礼奈は可愛らしいしぐさで首を傾げ、
「変なお兄ちゃん」
そう言って俺に近づいてきた。そして俺は、
「そうだな、俺、変だな」
そう言って俺と礼奈は顔を見合わせ笑ってしまった。まだ、笑いの余韻が収まないうちに俺は
「はー、そろそろピザが来るころだな」
そう言ったところでタイミングよく玄関のベルが鳴った
「ピザの配達でーす」
間延びした声が聞こえた。俺はすかさず
「はぁーい、今、いきますー」
といって玄関を空けてピザを受け取り代金を払った。
「おーい礼奈、ピザが着たから荷物は片付けてくれ」
「はぁーい」
俺たちはピザをほお張った。
「おいしかったね、お兄ちゃん」
「そうだな、久しぶりのピザはうまいな」
俺は、あまり出前をとらず自炊するほうだから久しぶりの出前は新鮮に思えた。
「さて、風呂に入るか」
そう言って俺は近くにあった時計を見た。時刻はすでに9時を回っていた。そして風呂に入るまでにはとても・・・