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俺とみこの日常 6話

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一階に下りて、台所へ向かう。
「あれ?台所に誰かいる」
台所の電気がついていた。
もしかしたら母ちゃんが何か作ってんのか?
そう思いながら、ドアを開ける。
開けようとした瞬間、
チュドン!!
台所で爆発音がした。
「きゃっ!」
悲鳴(なのか?)が聞こえる。
急いでドアを開ける。
「おい、大丈夫か、母ちゃん!!」
するとそこには、見たことのない女子が立っていた。
「えーと、どなたですか?」
おそるおそる聞いてみる。まさか、そんなはずはない、と思いながら。
「え、わからない?ってことは……」
目の前の女子は俺の事を知ってるらしい。まさか………。
すると、その女子はいきなり、
「やったぁーーーーーーーーーーー!!!!!!」
と叫んだ。
その声に驚いてか、みこと親父がやってくる。
親父は、目の前の女子を見るや否や、
「成功したのか!!」
と嬉しそうな顔をする。
「そうよ!!成功したのよ!!アナタ!!!」
「やっぱりアンタか!!」
「母親に向かってアンタとは何よ」
母ちゃんが不機嫌そうな顔をする。
「え!?ママ!!??」
みこが驚いている。そりゃそうだ。俺だって驚いている。っていうか誰だって驚く。40半ばのおばさんがいきなり15〜18歳、つまり高校生くらいの見た目になったんだから。
「よし、俺も!ママ、薬!!」
親父まで若返ろうとしている。止めたいが、どうせ止まらないだろう。そう思ってると、
「待ってパパ!!」
みこが止めに入る。
「どうした、みこ」
「あたしもっ!!!」
前言撤回。
「お前は十分若いだろうが!!若返る必要ないだろ!!?」
という俺の制止も、
「あら蒼大、この薬は”どんな人でも16歳の見た目にしてしまう”薬なのよ?若すぎても問題ないわ」
「だってさ、そーくん」
無視して、親父&みこの二人は薬を飲んだ。
チュドン!!
また爆発音が聞こえる。しかも今回は目の前から。
目の前に、身長180センチくらいの男子と、身長150センチくらいの女子が。
「ああ、身体が軽い!!」
親父が若返った感想を言っている。上機嫌だ。それに反し、
「………むぅ」
みこは少し不機嫌だ。
理由は簡単。胸があまり大きくなってないから。
胸のサイズにあまり変化が見られない。
っていうか身体のサイズ自体あまり変わってない。
「ソークン?」
あ、やばい。最近ないから忘れてた。コイツ読心術使えるんだった。
「ゴメンネ?サイズニヘンカナクテ」
ここで全速力で逃げる。
「マッテヨ。ソークン」
「絶対待たない!!」
しかし、圧倒的スピードで走るみこから逃げ切れるはずもなく、俺の部屋まで来たところであっけなく捕まる。
でも、事態を改善する策はある!!
「みこ!落ち着いて聞け!!」
「ナァニ?ソークン?」
怖い。なんでコイツは怒ると片言になるんだ?
「俺は!」
そこまで言った時、
「『ヒンニュウズキダカラ、サイズニヘンカガナクテヨカッタトオモッテル』トカイワナイデネ?」
………先に言われた。こうなったら!!!
「ごめんなさい!!もう言いません!!!」
全力で謝るしかない。
「ソークン、ナニアヤマッテルノ?………アヤマッテスムナラケイサツハイラネェンダヨ…!」
口調まで変わった。
「ごめんなさ…」
ここで、俺の意識は途切れた。
作品名:俺とみこの日常 6話 作家名:ざぶ