俺とみこの日常 6話
「そーくん、おはよう!朝だよ!!」
みこがいつものごとく、俺を起こしに来る。
ちなみに外はまだ少し暗い。そりゃそうだ。まだ午前5時だもん。暗いに決まってる。
「みこ」
「ん?なに?そーくん」
「なんでお前はいつもこんな早い時間から起こしに来る?」
「あれ、言ったことなかったっけ?」
「ごめん。そういえば聞いたことあった」
たしか『早く起きて暇だから』だっけか。
「そーくん。朝ごはん」
「いきなり話が変わったな」
「気のせい」
絶対気のせいじゃないと思う。
「そんなことよりも。朝ごはん」
みこがさらに朝ごはんを催促してくる。っていうか、
「なんで俺なんだ?そう言うのは俺じゃなくて母ちゃんに言った方がよくないか?」
そうなのだ。さっきも言った通り、今、この家には俺とみこ以外にも親父と母ちゃんがいる。料理系なら一般的高校生の俺なんかよりも母ちゃんの方が………あ、そう言えば。
「だってママの作る料理、あんまりおいしくないじゃん」
そうなのだ。あの母親が作る料理はなぜか知らんがあまりおいしくない。分量も守ってる、変なものを入れてない、にも関わらずだ。
でも、冷凍食品やカップ麺なら何の問題もない。だから母ちゃんがいると、いつも、冷凍食品になりがちだ。
「仕方ない。朝飯作るか…。」
作品名:俺とみこの日常 6話 作家名:ざぶ