俺とみこの日常 6話
注:視点変更(蒼大)
身体がだるい…。まさか爺の身体がこんなにも動かしづらいものだとは…。
遠くで親父と母ちゃん、みこが話しているらしいが、耳が遠いせいか、聞き取りづらい。っていうか聞こえない。
「そーくん!はい、薬!!」
みこ(であろう人物)が薬を持ってきた。
…また薬か。
「…飲みたくない」
これ以上薬を飲むと死んでしまいそうな勢いだ。
そんな状態で『薬を飲め』?お前は鬼か。
みこ(?)はそっか、………が聞こえてないのか。と言った後、俺の口に無理やり薬をねじ込もうとしてきた。
「!!?」
必死に口を閉じて抵抗する。
全部の歯が抜けてるから、ここが最後の防衛線だ。
…ただ、俺も(今の状態は)爺。16歳の若い力にかなうはずもなく、簡単に最終防衛線突破された。
チュドン!!
…ああ、俺の人生もここまでか……。短かったけど、楽しかったな…………。
「……あれ?」
身体が軽い。それに身体がだるくもない。
「…元に戻ってる……?」
そうか!今さっき俺が飲まされた薬は……!
「そう。16歳になる薬」
「そっか!みこ!ありがとう!!」
俺が喜んでいられたのもつかの間。
「蒼大。ちょっとこっちに来なさい?」
母ちゃんが俺を呼んでいた。
説教タイム!
(省略!)
作品名:俺とみこの日常 6話 作家名:ざぶ