俺とみこの日常 6話
1階に下りてくると、既に親父が起きていた。
これもまた珍しい。
そう思った瞬間。
「てぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!」
俺のすねに向けて、フライングクロスチョップを繰り出してきた。
「うおっ!」
間一髪でそれをかわす。
親父の放ったチョップは、0.7秒前まで俺のすねがあった位置を通り過ぎていく。
あ、危ねぇ!
「おい、いきなりなんだ!?」
俺が何をした!?
「黙れぃ!!」
親父は態勢を立て直し、今度はこっちに向かって走り出した。要するに、追いかけてきた。
もちろんの事、逃げる。
「そーくんおは…」
みこがいた。それでも無視して走る。
作品名:俺とみこの日常 6話 作家名:ざぶ