世界は今日も廻る 7
食べるの好きだけど自炊は出来ないからなぁ。最低限の飯は作れるけど、こーゆーのはやっぱり表で食うから美味いわけで。しかも自分で料理したら片付けるのも自分でやる必要があるから面倒なんだ。料理はいいけど、片付けは頂けない。食器洗浄器を開発した人を誉めたい。いや、ノーベル賞とか受賞させてもいいんじゃないか?
散々飲み食いしているうちに、ようやく馬鹿が自分の世界から戻ってくる。やく三十分。コイツ、段々トリップの時間延びてるけど大丈夫かね。別に、馬鹿がどうなろうと知ったこっちゃないけど、仕事中にトリップされたら面倒だし。芋づるで捕まると困るし。今度からトリップしてたら殴って引き戻す努力はしよう。多分。
「あー、食った。親父、釣りはいらねぇ、取っときな。」
「足りねーよ、馬鹿。ご馳走様でした。」
挨拶は大事だよね。さて、帰って寝よう。
作品名:世界は今日も廻る 7 作家名:雪都