ホラー
−あれ?どこがタイトルになんだ?
翌朝、彼女はベッドで目を覚ます。
多少の寝癖は、しっかり乾かさなかったせいにある。
朝日がカーテンを明るく照らす。開けなくてもわかる。
今日は、いい天気。気分もいい。
もうしばらくうつらうつらと布団の感触に包まれていたい。
そんな彼女の部屋の前をスリッパの音を立て近づく。
彼女の母である。
荒々しく扉が開けられた。母親の顔が・・・「こ!わ!い!」
布団を眼の下まで持ち上げる。
母親の手が布団の端にかかったかと思った瞬間、まるでスローモーションのように綺麗に翻った。
「ちょっと、見にいらっしゃい!」
彼女は、急かされ、背中を押され連れて来られたのは、可愛いタイルの明るいの浴室。
ゴボッゴボッ・・・ゴボッゴボッ・・・
嫌な音がする。
『 ほ ら ー 』
「だから、コレを入れたら駄目だって言ったでしょ!下水管が詰まりそうだわ!
まったくもうー。他の所までゴボッゴボッ音がしてるのよ!掃除手伝いなさいよ!」
言うまでもなく、彼女の恐怖はMAX(マックス)だった。
― か〜ん ―