OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第3話・第4話)
リディア、一呼吸おいて、
リディア「ふぅ~分かりました。こういうときこそ気をつけないと、ね」
フェレルとルリはリディアの発言にうなずき、先へ進む。
※イベント終了。レイナサイドへ変わり、イベントが進む。
<レイナサイドその5>
■ヴェノム海底遺跡 秘密の宝物庫(ほうもつこ)<シーンNo.4-5>
レイナ「ここだわ・・・・・・」
レイナ、オーブの光に導かれて、最奥にある宝物庫のような部屋へと辿りつく。
真ん中の台座に置かれている、唯一の宝物―不気味な模様が印象の分厚い本が置かれている。本の表紙の真ん中には何か円形のものをはめるようになっている。
まるで、封印を解いてくれるものが待ってくれるかのように・・・・・・。
レイナ、分厚い本がある場所まで向かう。すると、持っていたオーブが今までとは違う、強い紫色の光を放つ。部屋が明るくなるほどの力で。
レイナ「これを本にはめるのかな?」
レイナ、本にオーブをはめ始める。
※レイナが本にオーブをはめようとしているところで、フェードアウトしながら画面が暗くなる。
※イベント終了。リディアサイドに変わり、操作が可能になる。
<レイナサイドその5:終わり>
■ヴェノム海底遺跡 秘密の宝物庫前の扉<シーンNo.4-6>
宝物庫の扉の前(=一番奥の部屋の目の前)まで来たリディアたち。
巨大な扉が彼女たちを見つめている。
それを見て、リディアは腕を組みながら、
リディア「う~ん。いかにもここが、最後の部屋っぽいわね~」
フェレル「ああ。間違いなさそうだな・・・・・・ようやく追いついたぜ」
ルリ「これで鬼ごっこも終わりね。さあ、早く・・・・・・」
突如、扉の奥からまばゆい紫の光が放たれる。
三人「!」
三人は眩しすぎて目を開けられない。
リディア「(目を閉じながら)きゃあ!な、何!?」
フェレル「(目を閉じながら)くっ!」
すると、奥の方から女性の悲鳴が・・・・・・!
???(レイナ)「きゃああああああああああああ!!」
ルリ「(目を閉じながら)!!・・・・・・レイちゃん!?」
リディア「(目を閉じながら)やっぱり、この奥にいるんだ!」
突如、光が消え元の状態になる。
フェレル「急ごう!!」
リディア「うん!!」
リディアたち、扉の奥へと向かう。
※イベント終了。操作が可能になる。
■ヴェノム海底遺跡 秘密の宝物庫<シーンNo.4-7>
急いで最奥の部屋である宝物庫へとかけつけるリディアたち。
そこには、レイナがリディアたちに背中を向けて立ち止まっている。
ルリ「レイちゃん!!」
フェレル「!」
レイナ「・・・・・・」
リディア、レイナの下へと向かい、(リディアから見て)左肩をポンと叩く。
リディア「やっと見つけたよ~さあ、ここは危険だから一緒に・・・・・・」
フェレル「リディア、危険だ!レイナから離れろ!!」
リディア「へ?」
フェレルの方を見るリディア。
レイナ「(泣き叫ぶように)うわああああああああああああっ!!」
レイナの全身から紫のオーラが湧き上がる。
リディア「うわぁああぁ!!」
リディア、思わずしりもちをつく。
レイナ?「フフフ・・・・・・ついに・・・ついに手に入れたぞ・・・・・・体を・・・・・・」
声は一緒だが他の誰かに操られているようだ。
フェレル、レイナに向かって思わず剣を向ける。
フェレル「だっ、誰だ、おまえは!?」
レイナ?「名前?フン、これからやられるお前たちに名を名乗る意味などないわっ!死ねっ!!」
三人に目がけてレイナ?が持っている、武器―魔法棍棒(ウィザードロッド)から風の刃(やいば)が放たれる。
リディア「うわぁ!!」
三人は転がりながらかろうじてよける。
風の刃は、堅い壁にはっきりとした傷跡を残すほどの威力だ。
リディア「この風の刃どこかで・・・・・・まさか!ヴロール前の街道のときの!?」
フェレル「ああ、どうやらそのようだな。彼女の能力を操っているんだ!うわっと!」
フェレル、自分を目がけて飛んできた風の刃をうまく避ける。
レイナ?「小賢しい者どもめ・・・・・・」
レイナ?は鋭い目でリディアたちを見つめる。
リディア「ふん。(得意げに)あ~んなもので、あたしたちがやられるわけがないでしょっ!それよりもレイナから離れろよ!さもないと・・・・・・」
リディア、レイナ?に向かって武器を振る。
レイナ?は不敵な笑みを浮かべながら、
レイナ?「ふふふ・・・・・・この私に挑もうというのか?全く、おめでたい奴らだ」
ルリ「それは、勝負に勝ってから言ってよね!過信しすぎじゃないの?」
レイナ?「ふっ、威勢だけは良いようだな。ならば、この力を特と味わうがいいわ!!」
レイナ?からさらに濃い紫のオーラが全身から湧き出る。
リディア、戦闘姿勢をとる。
リディア「ごめん、レイナ。痛くするけど・・・・・・これもあんたの為だからね!!フェイ、ルリさん!」
フェレル「ああ!!」
フェレル、戦闘姿勢を取る。
ルリ「行くよ!!」
ルリ、戦闘姿勢をとる。
レイナ?「来い!!」
それが合図となり、お互い勢いよく、標的に向かって走りだす!!
※イベント終了。レイナ?と戦闘開始!(逃走不可)
<戦闘終了後>
リディアたち死闘を制し、レイナ?を何とか退ける。
レイナ?は膝をついてその場でうずくまっている。
レイナ?「ううっ・・・・・・」
リディア「フン!どうやら『おめでたい奴』は、あんたの方だったようね!」
リディア、威張った態度でうずくまったレイナ?に武器を向ける。
これでレイナをこの呪いから解放できるとリディアは悟ったが・・・・・・
レイナ?「ふふふふ・・・・・・」
リディア「な、なにが可笑(おか)しいってのよ!」
レイナ?「これで・・・・・・終いだっ!!」
三人「!!」
レイナ?は、全身に闇のオーラを纏う。すると・・・・・・
突如、強烈な闇の烈風が彼女を中心に放たれるではないか!部屋全体が紫一色になる!
部屋全体のあらゆるものが破壊されていく!
三人「うわぁ―っ!!」
リディアたちはまともに受けてしまい、吹き飛ばされる!
そして、壁に強打してしまう。
リディア「いててて・・・・・・」
今度は逆にリディアたちが座りこんでしまう。
リディア「!」
リディアに向かって魔法棍棒(ウィザードロッド)を向けて見下すレイナ?
レイナ?「ふふふ・・・・・・これぞ、戦略的な勝ち方というやつだ」
リディア、真上から見つめるレイナ?を鋭い目で見つめる。
リディア「ううっ・・・・・・わざと・・・・・・倒れたふりをしたっていうの・・・・・・卑怯者」
レイナ?「ふん・・・・・・勝てばいいんだよ、勝てば」
レイナ?は、魔法棍棒の先から風の塊を作りだし、それをリディアに見せる。
リディア「くっ!」
リディアの額から冷や汗が出る。
フェレル「り、リディア・・・・・・」
ルリ「に、逃げて・・・・・・」
作品名:OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第3話・第4話) 作家名:永山あゆむ