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俺とみこの日常 5話

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掃除が終わり、さっきの女子と一緒に帰ろうとしていた。そういや、名前を聞くの忘れてたな。
「君の名前は?」
「あ、すいません。まだ言ってませんでしたね」
と前置きして、
「上野まり(うえのまり)です」
「あ、長谷川先輩の妹さんじゃない方…ってこの言い方は失礼か」
「優美(ゆみ)ちゃんなら、今はまだ教室に…あ、こっち来た」
確かに、可愛らしい女の子がこっちに来ている。
そういや、この前先輩の家に行ったときは見かけなかったな。
「なに?2人とも。正門前で話して。あ、もしかして私待ち?うれしいねぇ」
「うん、そんなとこ。ねえ優美」
「ん?何?」
「みこを見て、なんかおかしいと思わない?」
「ん〜、別に何とも」
「まあ見ても分からないか。実はね…」
「おい、別に言わなくてもいいんじゃないか?」
「別にいいじゃないですか、優美だし」
「何の話?っていうかみこちゃん喋り方違う。それにまりちゃんは何故に敬語?」
「えっとね、今ここにいるのはみこじゃなくて蒼大さんだから」
優美ちゃんがおとなしくなる。処理落ちでもしてるんだろうか。
「え?なんで?どうして?」
「えっとね………」
とりあえず、今どういう状況か、あらかた説明した。
「なるほど…」
理解してくれたらしい。よかった。
「あたしもその薬ほしいな」
え?
「え?どうして?」
「どうしても何も、みこちゃんと飲んで、楽しむんですよ!」
言ってる意味がよくわからない。そう思っていると、後ろから、
「優美はみこちゃんに一目惚れしたらしいです」
え?それって…
「やだなあ、まりちゃん。言い方が悪いよ。それじゃあ私が同性愛者見たいじゃん」
「え?違うの?」
「違いますよ。ほら、みこちゃんって色々ちっちゃくて可愛いじゃないですか」
…色々?
「ああ、ペットとかそっち方面の可愛い?」
「そうです。あ、みこちゃんには言わないで下さいね」
なんだ。よかった。
「ああ、言わない」
本人に貧乳なんて言えない。言ったらどうなる事か。
「っていうかこれからどうします?」
「え、家に帰るんじゃないのか?」
俺としては、さっさと帰りたいところなんだが。
「そう言えばそうでしたね。帰りますか」
そう言って、歩き始めた。
「さっきから思ってたんだけどさ」
「ん?なんですか?」
「敬語やめてくれない?普通にタメ口でいいよ」
「はーい」
「はい」
「あ、帰りにそーちゃんの家に行っていい?」
新しいパターンだな。
「バカ!優美!」
「あ、いいよ。別に。気にしないで」
「そんで行っていいですか?」
「何の用?」
「あ、いや、さっき言ってた薬を貰えないかなって思って」
「優美アンタ本当に欲しいの?」
「うん欲しい」
隣から、はぁ、というため息が聞こえてくる。
「ああ、いいよ。あげる」
「やった!これでみこちゃんの小さいお胸を触り…気にしないで下さい」
いや、めっちゃ気になります。
「ごめん、みこの為にも、薬は渡せない」
「そんなぁ〜」
「当たり前よバカ」
そうこう話している内に、家に帰り着いた。
「じゃあな」
「じゃ」
「あの、そーちゃん…」
「優美」
まりちゃんが優美ちゃんを睨んでいる。少し怖い。
「そーちゃんさん」
「あれ?悪化してない?アンタ私の言いたい事分かってなかったの?」
「メアド交換しませんか?」
「え?ああ、いいよ」
「あ、じゃあ私も」
♪〜
「ありがとうございました」
「じゃ、さよなら」
「はい」
作品名:俺とみこの日常 5話 作家名:ざぶ