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俺とみこの日常 5話

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注:視点変更します。

やっとテスト終わった…。
簡単すぎだろ…って当たり前か。中1の問題だもんな。
さあ、帰るか…。そう思ってかばんを持つ。すると、1人の女子から声をかけられた。みこが言ってた仲のいい友達か?
「もう帰るの?」
「おう、今日は他に何にもない………でしょ?」
やばい。ついいつもの口調で喋ってしまった。
「喋り方がいつもと違くない?」
はい、違います。別人ですから。…とは言えない。
「気、気のせいじゃない?」
「?そうかな?でも、今から掃除だから、まだ帰っちゃ駄目だよ」
「あ、そ、そう言えば掃除があったの忘れてた」
掃除のことなんかすっかり忘れていた。ずっと、『ばれないように早く帰ろう』と思ってたからなぁ…。
あ、そう言えば…
「ねぇ、あたしの掃除場所どこ?」
怪しまれる可能性が高いけど、これを聞かないと、どこを掃除すればいいのかわからない…あっ!!
よく見ると、壁に、掃除場所が書いてある紙が貼ってある。
『あれを見ればよかった!』そう思った時にはもう遅かった。
「え?あたしと同じ掃除場所じゃん」
「え、あ、そうだったね!わ、忘れてたんだよね〜」
言い訳も苦しくなってくる。
「………ねえ、私の名前言ってみて?」
答えることが出来ない。いや、出来る訳がない。
「………ごめん、わからない」
すると女子は、ふぅ、とため息をついて、
「何か変なものでも食べたのかな?」
「え?」
「記憶喪失したんでしょ?」
あー、なるほど。でもおしい、少し違う。
「いや、記憶喪失じゃなくて、身体の入れ替わり」
「えっ!?誰と!?どうやって!?」
「えっと、みこ…じゃない、蒼大と、変な薬飲んで」
「薬?」
「そ。俺の母ちゃんが送ってきた、かなり変な薬」
「…飲んで大丈夫?」
「俺だって飲みたくなかった。でも、みこが…無理やり………」
「…かわいそう」
同情ありがとう。やさしいね、君。
「って、ん?身体が入れ替わったのが蒼大さんってことは、今私が話してるのって…」
「そ。川島蒼大」
「ええっ!!?」
驚くの遅い。
「っていうか、さっさと掃除終わらせようぜ」
「あ、は、はい」
作品名:俺とみこの日常 5話 作家名:ざぶ