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俺とみこの日常 5話

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注:視点変更(蒼大)

あれ?なんで俺血まみれで倒れて…?
そう言えば健太と太郎、拓哉、それにみこにやられたんだっけ…。
ぼやけていた視界がはっきりしてくる。
…目の前に血まみれの太郎が。
また俺は夢でも見てるのか。そう思って、目を擦ってみる。そして、また目を開ける。
…目の前に血まみれの太郎が。
「…何故に?」
すると、リビングからみこの声が聞こえてくる。
「あ、おはよー」
「ああ、うん、…今何時?」
「えっとね、9時」
どうやら4時間近く眠っていたらしい。
「なんで太郎がここで倒れてんの?」
「え〜覚えてないの?」
「何を?」
「そーくんがなんであたしに襲われたか」
え、それは貧乳って言ったから…ああ、そうか。俺が言う前にコイツが言ってたな。
「せーかい」
だからコイツも血祭りに…かわいそ。
「そーくん、まだあたし謝ってもらってない」
「あ、ごめん」
「軽すぎ、また地獄を見る?」
「貧乳とか言ってホントすんませんでした」
「はい、わかりました」
「なあ、みこ」
「何?」
「こんなこと言うのは失礼かもしれないけど…」
「だから何?」
「俺は貧乳派だ」
「………」
「だから…」
「ダカラ?」
あ、やばい。
「すいませんでした」
「イヤダナー、ナニアヤマッテルノ?ソークン」
気のせいだろうか。手に木刀を持ってる気がする。
「ホントすいませんでした」
「何を言い出すかと思えば。失礼かも、じゃなくて本当に失礼です」
「はい、ごめんなさい」
「あ、そうだ。そーくん、太郎を送って行って」
「あ、おう」
そう言って血まみれの太郎を背負う。
「行ってきまーす」
「行ってらしゃーい」
外は寒い。
それに、忘れてた事一つ。
「なんで俺、血まみれで血まみれの太郎おぶってんだ?」
行き帰りと、誰にも見られなかった。奇跡だ。

家に帰ると、みこが夕食を作っていた。
「あ、そーくんお帰り」
「おう」
「ご飯作ってるからちょっと待ってて」
「じゃあその間、風呂にでも入ってるよ」
いつまでも血まみれってのもな。
「はーい」

ちなみにみこの作った料理は、あまりおいしくはなかった。
作品名:俺とみこの日常 5話 作家名:ざぶ