俺とみこの日常 5話
注:視点変更
「ただいま、そーくん」
みこが帰ってきた。
「おう、お帰り」
もうそろそろ24時間経つ。
あと3分か。
「色々疲れたけど、楽しかったな」
「あたしも」
「今日初めてまりちゃんと優美ちゃんに会った。面白い子たちだな」
「そうでしょ」
「あたしもね…」
この段階で、背後から何者かの気配がした。
振り返っても、なにもいなかった。おかしいな、と思いながら、みこの話を聞く。
「今日部活で、そーくんがあたしの胸触ったこと言っちゃった☆」
ふーん、え?
「おい、みこ、お前今なんて…」
「だから、そーくんがあたしの胸触ったこと言っちゃった☆」
「はああああああああああああ!!!!?????」
これはマズイ。
俺の想像が正しいとしたら、今さっきの気配は…!
ボン!
大きな音がした。
大量の煙が発生する。
身体が元に戻った!でも喜んでる暇はない!今すぐ、煙がある内にこの部屋から脱出しないと!
窓…太郎が待ち構えている!
ドア1…みこが邪魔している!
ドア2…拓哉が待ち構えている!
八方塞がりだ、マズイ!
さらに、健太がこっちに迫ってくる!怖い!
煙がどんどん流れていく。
そして、視界がクリアになる。
「蒼大、覚悟ーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
「いやだあーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
必死に逃げようとしたけど、あっさり捕らえられた。
「健:覚悟しろよ…!!!」
「すいませんでした!!」
「拓:ごめんですんだら警察はいらねぇンだよ…!!」
「太:みこちゃんのひんにゅ…胸に触りやがって!!」
「お前本人いる前で貧乳は失礼!!」
「そーくーーーん、今、そーくん貧乳って言いませんでしたか?」
やばい。目が据わってる。っていうかみんな目が据わってる。
「…気のせいじゃないんですかね?」
「太:ンなわけねーだろ!!!」
「健:みんな、やっちまおうぜ!!」
「ちょっと待って。まだ武器持ってきてない」
「みこさん!!?やめてください!武器だけは!!せめて素手で!!」
「ダ・マ・レ☆」
そういったみこの手には、木刀が握られていた。
「ちょ、みこさん止めて!!ってかどこからそんな物…」
「太郎からもらった」
「太郎貴様ーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
俺がそう言い終わったのと同時に、健太が叫ぶ。
「健:かかれぇーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
「「太&拓:おおーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」」
「ハーイ☆」
「ちょ、みんな落ち着いて…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
作品名:俺とみこの日常 5話 作家名:ざぶ