OATH~未来につなぐシルベ~第一章(プロローグ~第2話)
受付「宿泊施設の無料チケットです。本来なら、この施設を10回利用された方にしか渡さない、貴重なものですが・・・・・・」
フェレル「ありがとうございます。必要なときに使わせてもらいます」
商人(男)「ジャスティスに入団できることを願っているよ」
リディア「うん。ありがと。それじゃあ!」
リディアとフェレル、マノーラへ向けて再出発する。
※宿泊施設無料チケットをもらった。
『憩の間』の屋根の上にあの『黒フードを被った男』が現れ、リディアたちがマノーラの方へ向かう姿を見つめる。
謎の男「・・・・・・」
男、サウスマリーでリディアの部屋から盗んだペンダントを見つめる。
謎の男「さすがにこれだけでは、『負』の力もあの程度という訳か・・・・・・」
謎の男「『あの男』に協力せざる得ない、か・・・・・・急がなくては、な」
男、その場から消えてしまう。
※ここで、イベント終了。操作が可能になる。
■ワールドマップ カーム街道(築城都市マノーラ側) <シーンNo.1-18>
再びカーム街道へと出るリディアとフェレル。
依然としてあの暗い男の態度が腑に落ちないリディア。
リディア「(叫ぶように)・・・・・・あ~もう!まったく、ムカツクぅ!!」
フェレル「リディア、いい加減にしろよ」
リディア「だってぇ~」
フェレル「だってじゃない。あの男を一泡吹かせるには、実力をつけるしかないんだから、仕方がないだろ?・・・俺たちなりに頑張らないと」
リディア「・・・・・・分かってるわよ。で・も!何度も言うけど、あの態度にム・カ・ツ・クの・よ、あたしは!!く~っ、あの見下した態度、また会ったときに絶対ギャフンと言わせてやる!!行くわよ、フェイ!!」
リディア、先に歩き出す。
その姿を見て、フェレルは、
フェレル「(呆れているように)やれやれ、だな・・・・・・」
フェレル、リディアの後を追う。
※ここでイベント終了。操作が可能になる。
■築城都市マノーラ 出入口<シーンNo.1-19>
築城都市マノーラへ到着した二人。日もすっかり暮れかけている。
リディア「ここが築城都市マノーラね」
フェレル「そうみたいだな」
築城都市マノーラ。アフロディテ南方部では最も栄えている都市である。ここはかつてたび重なる戦争に中で何とかして国を守るために、城のような耐久性のあるデザインの民家を建て、自分たちが『築城』した小さな『城』で国を守っていたことから、『築城都市』と呼ばれるようになった。
リディア「うわあ・・・町の建物がお城みたいでカッコイイ・・・・・・」
街に広がる城のような建物に感動するリディア。
フェレル「この街は、20年前にあった『覇権戦争』や1000年前、戦争が何度もあった時代、源争時代に幾度となくアフロディテの命運を握る戦争で助けた、『鉄壁の街』なんだぜ」
リディア「へえ~」
フェレル「この功績があるからこそ、ここの『築城技術』は、『守護遺産(エーヴィヒケイト)』に指定されているんだぜ」
リディア「『守護遺産(エーヴィヒケイト)』に!?・そうなんだ~・・・・・・っていうか、なんでそんなに知っているのよ」
フェレル、リディアの疑問に呆れたように、
フェレル「おまえ・・・・・・勉強しただろうが・・・・・・道場にいる間も、週に3回は文化や歴史とか習っただろ!?」
リディア「確かに習っていたと思うけど、あたし・・・・・・よく、寝てたから」
フェレル「・・・・・・ハア。・・・・・・呆れてものも言えんな」
リディア「ははは・・・・・・ところでフェイ、今日はどうする?」
フェレル「そうだな。日も暮れそうだし、とりあえず今日は宿屋に泊まろう。『ジャスティス』支部に行くのは、明日の朝にしようぜ」
リディア「そうね・・・・・・ふあ~あ・・・・・・あたしも今日はさすがに疲れたし・・・」
フェレル「まあ、色々なことがあったからな・・・・・・行くか」
リディア「うん」
二人はこの街のどこかにある宿屋を探す。
※イベント終了。街の中のみ、操作が可能になる。
<街の外に出ようとしたとき>
リディア「もうこんな時間だから、宿屋を探さないとね」
リディア、引き返してマノーラのどこかにある宿屋を探す。
※イベント終了。街の中のみ、操作が可能になる。
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■築城都市マノーラ 中央区<シーンNo.1-20>
中央区。ここは旅人に必要な装備やおしゃれを楽しむための洋服など、必要なものがすべて集まっている場所である。
夕方でも人がたくさん出入りしており、活気に満ちている。
リディア「すごい。夕方でもこんなに活気があるなんて・・・・・・やっぱり都会はすごいなぁ~」
近くにある案内看板を見つめるフェレル。
フェレル「リディア、どうやらここは中央区と呼ばれる場所で、旅人の装備やアイテムはもちろん、服や雑貨など、生活に集まっているものは一通りあるみたいだぜ」
リディア「へぇ~そうなんだ。じゃあ、明日ここで新しい服でも買おっかなぁ~?」
フェレル「(呆れたように)バカな事を言うなよ。俺たちは大事な試験があるんだぞ。そんな暇なんてないだろ」
リディア「へいへい。真面目なんだからもぅ~じゃあ、また次の機会にするか~」
フェレル「そうしろ。今はとにかく、宿を取れる場所を探さないとな」
リディア「そうね」
二人は再び宿を探し始める。
※イベント終了。街の中のみ、操作が可能になる。
<街の外に出ようとしたとき>
リディア「もうこんな時間だから、宿屋を探さないとね」
リディア、引き返してマノーラのどこかにある宿屋を探す。
※イベント終了。街の中のみ、操作が可能になる。
●
■築城都市マノーラ 中央区 宿屋<シーンNo.1-21>
中央区にある宿屋を見つけた二人。早速、受付を訪ねる。
宿屋「一泊100ガルド(=この世界のお金)になりますが、休みますか?」
ここで、『はい』と『いいえ』の選択肢が表れる。
<『いいえ』を選んだ場合>
宿屋「そうですか。では、またのご利用をお待ちしています」
※イベント終了。街の中のみ、操作が可能になる。
<『はい』を選んだ場合>
宿屋「ありがとうございます。では、どうぞこちらへ」
二人は部屋へと案内される。(※このとき画面が暗くなり、案内された部屋へと切り替わる)
※このまま、イベントが続く。
■築城都市マノーラ 中央区 宿屋2階 宿泊部屋<シーンNo.1-22>
夜。
街は明るく照らされ、それが景観を美しく彩っている。
その光景を部屋の窓から前のめりに見つめるリディア。
リディア「うわあ・・・・・・きれい・・・」
リディア、初めて見る景観に感動する。
フェレル「・・・リディア、そういう風に外を見てると落ちるぞ」
フェレル、リディアの下へと来る。
リディア「(フェレルを見ながら)落ちないわよ・・・・・・子供じゃないんだから!」
フェレルに不満そうな表情を見せるリディア。
作品名:OATH~未来につなぐシルベ~第一章(プロローグ~第2話) 作家名:永山あゆむ