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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(プロローグ~第2話)

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フェレル「(冷静に)フェレル・リュックズィヒトと申します。今回ここに来たのは、ジャスティスの団員として活動したいと思いまして、サウスマリーからこの推薦状を支部長にお渡しするために伺いました」

 フェレル、『ジャスティス入団推薦状』をバークに渡す。

バーク「ほう。サウスマリーにある『フィーリング道場』の門下生か。(フェレルの推薦状を見ながら)おっ、君はダンの息子か。彼は元気か?」
フェレル「え?親父をご存じなんですか!?」
 バーク「ああ。私も元はアフロディテ軍の一員だったからな。『覇権戦争』のときは、お互い軍の隊長で共に切磋琢磨していたよ。今でも、あいつとは今でも連絡を取り合っているよ」
フェレル「そうだったんですか・・・」

 フェレル、推薦状を見ているバークを見つめる。

リディア「ところで、あたしたちは入団できるの!?あたしは、早く団員になりたいの!」
フェレル「ば、バカ!こんな場所でそういう口調はないだろ!?いい加減、節度を保てよ!」
リディア「だ、だってぇ~」
 バーク「ハハハ・・・元気なお嬢さんだ。だが、そう甘くはないぞ!依頼を責任もってやり遂げる力。敵の動きを見極める洞察力。人から情報を得て、これからの方針を決める判断力。この3つの能力が足りているか、しっかり見極めないといけないからな。それじゃあ、さっそく始めるとするか。『支部別一次試験』を・・・・・・」

 リディア、緊張して顔が真剣な表情に。

リディア「(緊張しながら)いよいよ、ね・・・・・・」
フェレル「・・・ああ。(バークを見ながら)それで、俺たちはこの試験で一体どんなことをするのですか?」
 バーク「なあに、そう気構えなくてもいい。私からの簡単な依頼をやってもらうだけだから。責任逃れせずに人からの依頼をしっかりこなすことは、入団する上でもっとも重要だからな。逃げたら『ジャスティス』の信頼を失ってしまうしな」
リディア「そうね・・・・・・頑張ってやり遂げようね、フェイ」
フェレル「ああ」
バーク「・・・・・・では、内容だが・・・・・・うちの娘を探してほしい」
リディア「・・・・・・えっ!?」
フェレル「娘って・・・・・・まさか!?」

 バーク、うなずきながら、

 バーク「ああ。恥ずかしながら、先ほどここを出て行った娘―レイナのことだ。ここ最近、『ジャスティスに入りたい』と、何度も言って・・・・・・私には私の立場があるし、レイナには私の秘書になってほしかったんだが・・・・・・とうとう思い立って出て行ってしまった。あいつ一人では何もできないのに・・・・・・」
リディア「でも、いいじゃない・・・ですか。夢がある・・・・・・のは」

 カタコトの敬語で話すリディア。

 バーク「確かにな。だがな、私にはあいつのことを見守り続ける『責任』があるんだ。私のせいで10年前に妻が亡くなってな・・・・・・妻のためにも守っていかなくてはならないと思っているんだ・・・・・・私たち家族の希望だから・・・」
リディア「・・・・・・」

 『大切な人を大事にしたい』というバークの発言から、シスター=リーベを思い出すリディア。

 バーク「(小声で)それに・・・・・・ソヴェットのためにも・・・」
リディア「ソヴェット・・・・・・?」
 バーク「ああ、いや、何でもない」
リディア「?」
フェレル「では俺たちは、その、レイナさんという方を見つけてここに来ればいいんですね」
 バーク「ああ。・・・・・・そうだ。君たちにこれを」

 バーク、二人に『任務用』と書かれた手帳を渡す。

リディア「これは?」
バーク「依頼を受けたときの自分の行動を記録するものだ。合否はこれを見て判断するから、こまめに記録していってくれ」
フェレル「分かりました」
 バーク「・・・・・・ではこれより、リディア・リーベ、フェレル・リュックズィヒトの『支部別第一次試験』を開始する!・・・・・・諸君たちの武運を祈っているよ」
リディア「(フェレルと同時に元気よく)はい!」
フェレル「(リディアと同時に)はい!」

 二人は早速、レイナを探しに行動を開始する。
 ※二人は『任務報告手帳』をもらう。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■築城都市マノーラ 市政運営所1階 カウンター<シーンNo.2-6>

 カウンターで話し合う二人。

リディア「さ~て、これからどうする?」
フェレル「う~ん・・・・・・とりあえず、街の人に聞いてみよう。彼女を見かけた人が何処かにいるかもしれなしな」
リディア「(考え込みながら)・・・そうね・・・・・・まずは、それしかなさそうね」
フェレル「決まりだな・・・・・・しっかし、娘に対して相当な過保護な方みたいだな、市長は」
リディア「まあね~・・・・・・でも、バークさんの気持ちも分かるわ。なんだか・・・・・・シスター=リーベと似たような部分もあったから」
フェレル「娘が巣立ちするが故の、過保護なのかもな」
リディア「・・・・・・そうかもね。それじゃあ、行きましょ」
フェレル「ああ」

 リディアたち街の方へと向かう。
 ※このままイベントが進み、レイナサイドへ。

<レイナサイド その1>

■ワールドマップ 築城都市マノーラ(西門側)と海上都市ヴロールを結ぶ街道
                              <シーンNo.2-7>

 リディアたちが街で情報を集めているとき、レイナは街の外へ出て、走っていた。

 レイナ「ふぅ~ここまでくれば大丈夫かな」

 宝の地図のようなものを広げ、見つめるレイナ。

 レイナ「ヴロールの方角で間違いない、みたいね・・・・・・」

 ヴロール方面を見つめるレイナ。

 レイナ「この力を手に入れて、父さんを認めさせないと!あの方の、ためにも・・・・・・!」

 レイナ、ヴロールの方角へ街道を駆け抜ける。
 ※イベント終了。リディアサイド(市政運営所前)に戻り、操作が可能になる。

                    <レイナサイド その1:終わり>

■築城都市マノーラ 西門前<シーンNo.2-8>

 西門前にある軍の詰所で二人の警備隊員を見かける、リディアとフェレル。

リディア「あれは・・・・・・軍の詰所なのかな?」
フェレル「だろうな。ここはアフロディテ南部において最も大きな町だし、ジャスティスの団員が手薄なときには必要だからじゃないのか」
リディア「うん。ジャスティスと協力しているのかもね。・・・あの人たちならレイナのことを知ってそうかも。聞いてみよう」
 リディアとフェレル、詰所の方へと向かう。

リディア「あの~すいません。この辺でレイナ・ムートという女性を見なかった・・・・・・?」
フェレル「(小声で)・・・リディア」
リディア「・・・ですか?」

 警備隊員は驚きながら、

警備隊員(男)A「!!・・・・・・レイナお嬢様を!?・・・・・・あ、ああ。た、確かにここにいたよ・・・・・・しかし・・・・・・」
フェレル「しかし?」