小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

夢見る杏

INDEX|2ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 


梅雨明けの陽射しの暖かな日に何処かの空き地に植えられておりました木に実りました。
何でも、その空き地の所有者が更地よりも「ちったぁー花や実のあるもんでも植えておこうか」と植えたそうで、よく似た梅さまを植えたおつもりが春を過ぎても実を持たず、
この季節になって親となる樹が私のご先祖様をおつけになられました。
芳香を放つご先祖様は、愛おしくお宅へ持ち帰られ、帰られ?はて?どうしたものか?
梅さまのように梅干にするのか?と迷われたとか。
風の噂に聞くプラム氏(日本スモモとも呼ばれる)やプルーン氏(西洋スモモとも呼ばれる)に似ているからと、がりっとかじられたそうです。
「すっぱぁー」思わず叫ばれ、吐き出されてしまったようです。
まあ、私くらいの年代になると縁組(品質改良)もさまざまにそのままかじっていただけるようにはなりました。
ハーフの隣の樹の子は、お洒落な感じのアプリコットなんて名なんて付けてもらって、
しかも、ジャムにイメージが合うからって
最近は『アプリコットジャム』なんて呼ばれて私たちは時代から遠ざかりぎみ。

作品名:夢見る杏 作家名:甜茶