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お金持ちお嬢様、トモミの意識改革大作戦

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父親はロサンゼルスで大事な取引があり帰れないとの事、母親はパリでデザインの仕事がまいこみ、連絡も取れないくらい忙しいとの事。

受話器を床に落とすと、トモミは自分の部屋の大窓に向かった。
都会では珍しく星が微かに見えた。
オリオン座が瞬いて笑っている。

トモミは聖夜の空の向こうに祈りながら、眠ってしまった。
何を祈っていたのかは夢の中に入るのと同時に忘れてしまっていた。

そして、目が覚めると、トモミは毛布に包まりながら横たわっていた。
トモミの横にクリスマス用の長靴がちょこんと立っていた。
「何かしら・・・?」
「!?」

靴の中にはクラスメイト全員からの手紙と両親のエアメール。
この瞬間トモミは勘違いしていたことに気がつかされた。
自分はお金に恵まれているだけではなかった。こんなにも自分の事を思ってくれる人たちがいる。

トモミは泣きながら喜んで、こう言った。
「サンタさん、ありがとう!」
朝の太陽が眩しかった。