小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

舞うが如く 第五章 4~6

INDEX|1ページ/8ページ|

次のページ
 
舞うが如く 第五章
(4)奥羽越列藩同盟


 江戸城は開城したものの、旧幕府方の残党勢力は
徳川家の聖地である日光廟に篭って兵を募り、
そこで新政府軍と戦うつもりで
大量に江戸を脱走し、下野国(栃木県)日光山を目指しました。


 同じ頃に、下野国(しもつけ・栃木県)で発生した
世直し一揆を鎮圧する目的で
新政府軍の精鋭部隊が向かっていました。
その道中で、旧幕府軍の思惑を察知した東山道総督府が、
急きょ兵力の一部をさいて、日光東照宮へと差し向けました。

 その途中、武蔵国(埼玉県)粕壁(かすかべ、現在の春日部)で
下総国・流山に新撰組が潜んでいるという噂を聞き、有馬藤太を派遣して、
近藤勇を捕縛します。
近藤は板橋へと送られて、以後は新政府軍の
取り調べ待ちとなりました。



 世直しが沈静した4月12日になってから、
幕府方の大鳥圭介は、伝習隊、幕府歩兵・第七連隊、回天隊、
新撰組などの総勢2,000人の軍隊を引き連れて、下総国・市川から
日光に向けて出発をしました。
途中の松戸・小金宿から2手に分かれた一隊が、
新政府軍の駐屯する宇都宮城の挟撃に向けて進軍をしました。



 これを聞いた宇都宮城守備隊の香川敬三が、
一部の部隊を引き連れて、これを小山で迎え撃ちに出向いてきました。
兵数と装備で勝る旧幕府軍はこれを簡単に撃破して、
4月19日には宇都宮へ到着し旧幕府軍と新政府軍勢力がついにここで、
全面的に衝突をします。