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勇者ああああ

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防具屋でも動きやすい鎧や重量の少ない兜を譲ってくれた。
次に目指すのはサイタマ地方だ。悪の魔王はサイタマ地方にいるらしい。
いよいよ決戦が近くなった。

サイタマ地方の魔物は今までよりもかなり凶暴だ。途中でバラモスという、やはりしゃべるモンスターに遭遇した。
苦戦ではあったが、無事に生き残り、サイタマ一丁目に到着した。
サイタマ一丁目は水不足にさいなまれていた。上流に住み着いた魔物が集落を作り、川をせき止めてしまったらしい。
悪質にも水を法外な値段で売ってるという。
知性の高い魔物のようだ。
どうやら、話の流れ的に、オトナの事情とやらで、俺達が解決しなきゃならないのだろう。早くラスボスと戦いたい…。

とりあえず、山道を登っていくと、果たして魔物の集落があった。水の売り上げでよほど儲かっているのか、全員が酒を片手に下品に笑っている。
俺達を見つけると、お約束で襲いかかってきた。
ガタイのいいのがワラワラと襲いかかってくる。

俺はいいいいをかばいながら、何匹か黙らせると、いいいいの十八番、ベギラゴンが炸裂した。俺達は長い付き合いだからとっさに安全な場所に避難した。集落のボスを探してる時も次々と襲われていたが、俺達の敵ではなかった。そしてついにボスとご対面だ。
「人間ごときにくれてやる水などないわ!」
なかなか理不尽なことを言っている。
最初はやはりええええだ。敵のボスもなかなかの体さばきでええええの猛攻をことごとく、跳ね返している。
いいいいが呪文を完成させた。凍てつく氷の呪文だ。ええええはとっさに距離を開けたが、ボスはもろに喰らってる。そこを俺とううううとええええで袋叩きにした。
集落に次々と火をつけて、川をせき止めてたものは全て、撤去した。
サイタマ一丁目はこれで救われた。ここでも俺達は英雄扱いを受けた。
悪い気は、やっぱりしない。
さて、サイタマ一丁目の事件もかたがついた。次に目指すのはサイタマ二丁目だ。うわさによると、このサイタマ二丁目は魔王の城に最も近いらしい。ようやく目的の魔王にたどり着いた。俺たちはなぜか、この町でも走りこみをやらされた。見えない力に操られている…。
一ヶ月も走り込みをやらされたおかげで、少し強すぎるように感じていた魔物も造作なく倒せるようになっていた。
魔王の城は大量の兵力を擁しているらしい。そりゃあ魔王の直属の領地だから当然といえば当然なんだろうな。
しのごの言ってもしょうがないので、俺たちは魔王の城に向かうことにした。
魔王の城の入り口には早速門番がいる。
石でできてるくせにやけにすばやい。これがラスダンのレベルってやつか?
ええええのメリケンサックでも、俺の剣でもほとんどダメージにならない。
いいいいの呪文が完成した。風の呪文最強のバギクロスだ。超ヘビー級の魔物だが、究極の風の魔法で吹き飛ばし、はるかかなたへと飛び去っていった。
そして、巨大な入り口から数えるのもイヤになるほどの魔物がいっせいに襲ってきた。
そのとき俺たちの後ろからも大量になにかが、やってきた。
「トーキョー自衛隊参上!」
トーキョーから俺たちを助けるために駆けつけてくれたようだ。
「ここはわれわれに任せて、先へお急ぎを!」
俺たちは魔物の群れをトーキョー軍に任せて先を急いだ。
立ちふさがる魔物を蹴散らして、魔王のいる部屋に直行した。
さすがは魔王。ものすごい巨大なヤツだった。
王様よ…こんなやつを倒すのに普通一個人に頼むものかね?普通軍隊を使うのが筋ってもんじゃねぇの?
それぐらい力の差があった。
ええええの攻撃がかすりもしない。いいいいの呪文が簡単にはじかれてしまう。
ううううの怪力もかすりもしない。
俺が斬り付けても硬い皮膚で防がれてしまう。
弱点は?
多分腹部だ。
俺は魔王の腹部をなんとか狙うように作戦を立てる。
左右から、俺とええええで挟み撃ちをかけた。
魔王は両腕で俺たちの攻撃を弾き飛ばす。
そこにいいいいの渾身のメラゾーマがヒットした。
ううううの会心の一撃がさらに魔王のみぞおちをえぐる!
だが、魔王は倒れない。
魔王が炎を吐くと正面にいたううううといいいいが焼かれてしまった。
ええええと俺が力の限り、魔王の弱い部分をたたきまくる。
魔王ももはや虫の息だ。
だが、俺たちも虫の息だ。
ここで奇跡を起こしたやつが勝利する。
ならば、起こしてやるよ。奇跡を。
死んだやつさえ元気になって、死んでないやつも元気になる一世一代の大技だ。
俺はメガザルという呪文をつかった。

気がついたらサイタマ二丁目にいた。
「あなたが死んでしまったら主役はだれがするのです?」
ううううが口を開いてそういった。
「魔王は?」
俺が尋ねると、
「俺たちの敵じゃなかったぜ。あんたがくれた力のおかげだ。」
ええええが言う。
メガザルは命と引き換えに仲間を完全回復する呪文だ。勝ったからこそ俺はここでまた生きている。後は世界の平和を満喫するだけだ。
作品名:勇者ああああ 作家名:peacementhol