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怪しい喫茶店~スピンオフストーリー

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「まずいね!」

「そうだね、これはまずいな~、彼ら!この様子だと、ここに来そうな雰囲気だな!一応、彼らがこっちに向かい始めたら、モニターは隠そう。で、君、その名前はなんて言うの?」

う~ん、ちょっと俺は躊躇してしまった。

と言うのも、ここのマスターにではなく、だけどもマスターよりも偉そう?!な、ここの責任者?なのかオーナーなのか?な一応常連客風な怪しいお兄さんに、唐突に名前を聞かれるなんて、教えてイイのか?どうか正直!躊躇ったのだが、しかしながら、ここで、ああだこうだと一悶着起こすのも嫌なので、だからと言って偽名を言ったりなんかしたら、ばれた時に彼ら二人に何をされるのか堪ったもんじゃない!

もはや、事態は、外に居る三バカ以上にヤバい状況になっている?ような感じだった。

「は、はい!山田秀夫です。か、か、漢字で書きますと、山川の山に田んぼの田、優秀の下の漢字?でイイのかな!に夫と書いてヤマダヒデオです」

おいおい、俺はバカ正直に何を言ってしまったんだよ!本名だけでイイじゃないの!それをしかも、漢字で書く様な状態まで説明したりなんかして、ホント今の俺はテンパっています。

俺は今の状況で、当然、しゃがんでいたのだから分からなかったんだけど、カウンターの常連お兄さん!なにやらカウンターに、あのI・PADを置いていたんですね。

ですから、今、俺が説明した名前を早速、手もとのI・PADに入れて検索?みたいなことをして、なんかフムフムと考え込んでいるんですね。

これもまた、なんともハイテクで恐ろしい状態です。
「君、あ、あれか!ま、いいや」

なんて独り言を常連?オーナー?お兄さんが声を出し、その声に釣られてマスター?も
ふ~んとか言っていたら・・・

「あ~あ!君の連れ!とうとう動き出したね!」

その言葉に俺はまたモニター群を見始めると、あの悪友!三バカ!のメガネ、オヤジ、チビの三人が、今度は西部劇映画よろしく!状態のように横三列になって、一歩一歩ゆっくりとここ、自称でも何でもない本当に怪しい喫茶店目指して、歩み出し、特にバカ丸出しなのはオヤジが如何にもショットガンなのか?西部劇ならウィンチェスターを持って歩くがごとく、正にエアーライフル状態で、のっしのっしと歩きだしている風景が見えたんですね。

その行動を見ていた、常連?お兄さんが素早くマスターに指示して、十数台はあるモニターがマスターが何処を触れたのか、所謂、隠しスイッチを押すと、ホント機械的でメカニックな音と共に木製の蓋が上から降りて来て、モニター達がすっかり隠れてしまい、いつのまにか、あの三バカの音声多重放送も聞こえなくなっていた。

「ま、緊急事態だから、だよね?山田秀夫君!」

「は、はい!」

「じゃあ、ムービーマスター!後ろの隠しドアを開けて、山田秀夫君を中に入れてあげて!で、香(か)緒里(おり)を呼んで!」

ムービーマスター?香(か)緒里(おり)?俺は殆ど全くと言ってイイほど、訳が分からなく、状況も絶対的に分からないけど、この巻き込まれ状況に、ただただ、愛想笑いをしながら、おろおろし、ムービーマスターと言われた、喫茶店店長?である筈であり、マスターである筈のマスター改めムービーマスターが、本当にイイんですか?なんて、謎のお兄さんに質問したら、I・PADの画面を見るように指を指した所を見たムービーマスターは、ふ~ん!なるほどね!みたいなこと事を言っていて、今度は他のさっきみたいな隠し?スイッチを探す行動をしていたら、と、突然!ムービーマスターの後ろ!カウンター内の奥に今まで壁だった筈の処がイキなり自動ドアのように横に開いちゃって!しかもそこには、あの怪しい喫茶店・七不思議!第五のボンテージファッションの超美女のウェートレス?が立っていて、俺にその中に入るように手招きをしたのだ。

「早く、早く入りなさい!」

七不思議!第五のボンテージファッションの超美女が、なんとも艶やかな声!深夜のラジオの女性パーソナリティーのような、だけどもなんとも大人っぽい、お色気のある声で手招きをするものだから、俺は、殆ど、殆ど、男の浅墓で、警戒心が超美女の出現によって消し飛んでしまって、なんの疑い?や躊躇もなく「あらよっと!」ってな感じで、謎の奥の隠し部屋に入ってしまい、謎の常連客のお兄さんに「香緒里!後は頼んだよ!」と、言われて、また、あのなんとも甘くて、だけども艶のある声で

「分かったわ!」

と返事をするものだから、ある意味、ある意味、何処(どこ)へでも連れて行って下さい!と心の中で満月に吼える狼にごとく叫び続け!美女でエロエロなボンテージファッションの綺麗なお姉さんを、鼻を長くして?見とれながら後ろに付いて行ったんですね。

これで、ボンテージファッションの超美女がウェートレスしている時があった!は本当であった!と確認済みなんだけど!これも絶対喋ってはいけないってことだろうな?やっぱり!

怪しい喫茶店~スピンオフストーリー第二章につづく
第三章から官能小説のカテゴリーに移動予定(18禁表現多々の為)です。