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坂鴨禾火
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オブスキュラ
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家に帰ると鞄を下ろして机の引き出しを開けた。探せば赤のペンはまだ何本かあるはずだ。探し当てた箱の中から一本赤い蓋の付いたペンを取り出すと、遠景で撮った伊織の写真の影を丁寧に赤でなぞった。白黒灰の世界に一つだけ色があるならば赤がいい。元から暗い部分に色を重ねてもあまり明らかに赤くはならなかったが、なぞった所は僅かに色付いたような気がする。伊織に見せたら怒るだろうか。
駅前に少女が一人立っていた。足下には影が伸びている。
真上から降り注ぐ街灯の光の中で蹲る影の色は赤か、黒か。
作品名:
オブスキュラ
作家名:
坂鴨禾火