満月に思う
僕には信じられないように
月が毎日表情を変えている事さえ
僕には信じられない
あなたと僕のように
月と僕の距離はいつも同じだ
ただ
僕があなたを美しいと感じているだけで
あなたは僕の存在など気にも止めてはいないかもしれない
でもあなたは時々言葉を投げかける
それは僕にではないかもしれないのに
僕は月を見ているような気持ちで
その言葉を受け止めてしまう
この縮まらない距離が余計にあなたを美しく見せる
手折った花は萎れて行くが
きっとあなたは月のように
永久に僕にその美しさを見せてくれるだろう