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この前のみこの家出事件から少し経った。
「そーくん起きてーーーー！！」
相変わらずみこは早い時間帯から起こしてくる。日曜だってのに。
ん？起きて？起きろじゃなくて？
「なんか変な荷物が送られてきてる～～～！！」
変な荷物？クリスマスにはまだちょっと早いし、誰かに恨まれるようなことも………あっ！！！
「心あたりがあるの？」
「もしかして送り主は…俺の母ちゃんじゃ………」
「見てくる！」
もし、母ちゃんが送ってきたものだったとしたら……。
「そーくーーん、当たりーーー！！」
そんな声が玄関から聞こえてくる。
くそっ！今度は何を送ってきやがった！！
少し前には、『飲むと滑舌が悪くなる薬』を送ってきた。
風邪薬と間違えて飲んで大変な目にあった。1日で治ったからよかったものの。
「えっとね、こんなの！」
「でけぇ！！！」
持ってこられた荷物は、半端じゃないくらいのサイズのものだった。人が入れるくらいのサイズの箱だ。
「何が入ってるんだろうね～？」
「よっぽど大きいものだろ」
見たまんまの感想だ。
「そーくん、面白くないよ」
「誰も面白いコメントを望んでない」
「荷物開けてみようよ」
「飯食った後な」
「先に開けてみようよ～～」
「いや、開ける前に食っといたほうがいい」
「なんで？」
「なんか食っとかないと、体力が持たないかもしれないから」
そうでも言っておかないとめんどくさい事になりそうだ。
「なら、食べておく！」
「よし」
じゃ、軽く作るか………