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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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夢のなかのサンタさんとの約束

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宏は靴下を枕元に置いた。
サンタさんがプレゼントを入れてくれると、和子ちゃんに聞いたのだ。
とてもわくわくして眠れなかった。
いつの間にか眠ってしまったのだろう。
「宏君ごめんね。サンタのおじさんだよ。急にお腹が痛くなってしまった。
今夜はプレゼントを届けられないけれど、いつかきっと届けるからね。
それまでがまんしてね」
朝になり宏は枕元の靴下を見た。
ぺちゃんこのままだ。
「おかぁちゃんサンタさんいないのかなぁ」
「キリストを信じている家に来るんだよ」
「お家は信じてないの」
「仏教だからね」
宏は夢の事を思い出した。
でも人に話すと消えてしまいそうなので黙っていた。