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てっしゅう
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初体験「思い出の夏」 第二話

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「麻衣は焼かないのか?佳恵さんはサンオイル塗っているのに」
「真っ赤になって痛くなるから嫌なの。そうだ、一樹にも塗ってあげるから寝そべってよ」
「サンキュー、頼むよ」
「佳恵、雄介さんに塗ってあげたら?」
「そうする、雄介さんも寝そべって」
「ありがとう」

真夏の太陽は薄曇とはいえ容赦なく紫外線を注いでいた。程なく三人は小麦色に日焼けをした身体にシャワーを浴びて冷やしてシャツを羽織った。
「結構焼けたな」雄介は佳恵の肌を見てそういった。
「ブラの後がしっかりと着いているわよ、雄介さん」
「麻衣!変なこと言わないで!」
「変なことじゃないよ、本当のことなんだから・・・ねえ?一樹」
「そうだけど・・・なんか言い方が変だよ。何で雄介さん?っていうんだ」
「だって・・・見るでしょ?」
「おいおいまだ日が高いぞ!それぐらいで辞めておけ」
「一樹は誰の味方なの!いい顔しようとして・・・」
「そんなんじゃないよ。まだよく知らない二人だから何でも話せないだろう?」
「一樹さん、気にしないで下さい。俺も佳恵さんも仲良くしたいから何でも話がしたいです」
「悪いな、気を遣わせちゃって・・・ゆっくりとだな、今夜はバーベキューやろうぜ。花火も買ってきて・・・どうだ?」
「賛成!そうしましょう」麻衣は機嫌を直して一樹に寄り添った。

夜になってあちらこちらで花火が上がり、バーベキューの匂いがしていた。未成年だったけど一樹が買ってきたビールをみんなで飲んだ。
佳恵は初め嫌がっていたけど、勧められて断れずに一口だけ飲んだ。これがいけなかった・・・初めてのビールが美味しかったのだ。
雄介に確認しながらお替りをして数杯紙コップで飲んでしまった。
「佳恵さん、もう止めておこう。気分が悪くなったらいけないから」
「雄介さん、ありがとう。気分は悪くなるどころかとってもいい気分なの・・・酔ったのかしら」
「ちゃんと介抱してあげてよ雄介さん。佳恵の事」
「麻衣さん、わかっているよ。一樹さんは強いんだねお酒・・・全然酔ってないみたいだから」
「雄介君、これぐらいでは酔わないよ。キミだって酔ってないじゃないか」
「そんなに飲んでませんから・・・」
「雄介さん佳恵と同じだけ飲んでるのよ、知ってるの?」
「そうだったかな」
「だって確認しながらあなたが飲む量だけ佳恵は飲んでいるんだもの」
「一樹さんと同じで・・・強いのかも」
「ねえ?もう飲んじゃいけない?雄介さん?」
目がうつろになっている佳恵を見て雄介は制止した。

「止めとけ・・・酔ってるから」
「うん、そう言うなら・・・止める」
「あら!かわいそうに、飲ませてあげればいいじゃん!どうせ寝るだけなんだから」麻衣はいたずらっぽい目でそう雄介に言った。
「ダメですよ!明日二日酔いでダウンされちゃ困るもの」
「あらあら、仲がよろしい事で・・・ねえ?一樹?」
「お前も酔ってるな、恥ずかしいぞ麻衣」
「じゃあ、もう寝る・・・」
「なに拗ねてるんだ!」
「いつもの一樹じゃない!よそよそしい感じが嫌い」
「機嫌直せよ・・・雄介君たちに悪いじゃないか」
「雄介さんたちも仲良くすればいいんだよ・・・そうしよう!一樹、こっちに来て!」
「仕方ないやつだなあ・・・雄介君悪いな、俺たちに構わずにやっててくれ」
「遠慮しないでいいですよ。麻衣さんと仲良くして下さい」
「雄介さん、ありがとう・・・佳恵を女にしてあげてね。私たち先に済ませるから・・・後で交代ね」
「麻衣!何てこと言ってるんだ!もう・・・雄介君、怒らないでくれ」
「大丈夫です・・・」