第四章三話 再出発の朝
そして約束の時間が来た。
「皆さん、今までありがとうございました。」
「村人は皆あなた達の先の御武運を祈っています。」
「では、声をそろえて言うぞ。せーの!!
Salamat sa lahat ng bagay!
(お世話になりました!)」
「「「「「「Salamat sa inyo.」」」」」」
(どういたしまして)
次々と村から出るときに雷太は振り向いて
「石叔父さんお元気で!!!」
と、手を振った。
「あぁ!お前も生きてまた顔をみしてくれ!!」
石賀さんは涙をこらえながら手を振りかえした。
そして剣術部隊はカミビからフィリピン中央部マニラ付近の要塞まで進んだ。
作品名:第四章三話 再出発の朝 作家名:sanze1991