信長、蘇生せよ、この悲観の中に
だが歴史は気まぐれに動いて行くものなのか、信長にとって思わぬ出来事が起こってしまった。
それは本能寺に放たれた火が火薬に引火し爆発した。
そして、信長は地下道を通って南蛮寺へと抜けるつもりが、なんとその爆風で地下道が崩れるという不運に出くわしてしまったのだ。
地下道を走り抜ける信長に、土石が覆い被さって来る。
無念にも通路が塞がってしまった。
こうして信長は、二度と発見される事もなく、今も本能寺の地下に眠っている事になったのだ。
作品名:信長、蘇生せよ、この悲観の中に 作家名:鮎風 遊