毎日がブルースだ 《詩集》
【そうだったブルース】
なぜ私がブルーなのか知りたい?
そうブルーよ とってもブルーなの
あなたは 経験あるかしら
わたしは とってもブルーなのよ
ねえ聞いてちょうだい
悲しい私の話を よく聞いて
あなたに愛しい人がいたら
私がこんなにブルーな訳 わかるでしょう
夜明け前にふと目を覚ましたことはある?
そして手を隣に伸ばしてみるの
手探りした手に 触ったものは
冷え切った枕だけなの
すぐに私は起き上がったのよ
私はパジャマを脱いで着がえるの
あいつの所に行くために
猫が鳴いて止めるけど
行くのよ あいつの所へと
でも玄関で立ち止まってしまったの
「さよなら可愛いひと
君にはもっとふさわしい人がいる」
思い出したのよ 伝言を
肩を落とし私はとぼとぼと
ベッドに舞い戻ったの
あなたは 経験あるかしら
わたしは とってもブルーなのよ
作品名:毎日がブルースだ 《詩集》 作家名:伊達梁川