毎日がブルースだ 《詩集》
【12月のブルース】
冬がやってきた
身も心も凍りつく
冬がやってきた
雪がいっぱい降った
次の日だった
オマエが出ていったのは
いつか別れがくるのは予感してた
でもこんな寒い季節にしなくても
なあ
少しでもオレが好きだったらさ
なあ
女が男を好いてるなら
出て行く季節じゃないだろう
オレを好きだって言ったよな
あれは嘘だったのかい
オレが好きだったらさ
雪が積もっているこんな日に
出て行くかい
オレが長靴を持ってないことを
知っていてのことかい
でもオマエを 忘れはしない
オレは死ぬまで好きだと言える
雪が溶けたら
庭の片隅に写真を埋めるつもりだ
若かった頃のおまえの写真をな
そしたら
もしかしたら
芽を出してくるかもしれない
作品名:毎日がブルースだ 《詩集》 作家名:伊達梁川