小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

少女機械人形コーパス 第二幕

INDEX|84ページ/115ページ|

次のページ前のページ
 

東堂
「うっ…ここ…は?」
まだ朦朧とする意識の中、かすむ目のまま辺りを見回す。そこには見慣れた景色があった。
東堂
「これは…デーケルターレの中…か。」
東堂
「!」
正面に浮かび上がったヴィロネカートのシルエットを知覚した瞬間、東堂の意識は覚醒した。
東堂
「…誰だ?今…この中に入っているのは…!」
自分と関わりのあった者は誰だろう?Cエリアの旧友達の顔が幾人も浮かんでは消えてゆく。
東堂
「くそっ!」
吐き捨て、コアに意識を集める。一刻も早くコアと意志の疎通をはかり、迅速にこの戦いを終わらせる必要があった。
東堂
「誰だ?誰が乗っている?」

???
<<……ちゃん>>
かすかに少女の声がした。
東堂
「…誰だ?誰だっ?!」
嫌な予感が背筋を走りぬける。いや、違うそんなはずは無い。
そんなはずは…。
???
<<お兄ちゃん!>>
その声を聞いた瞬間、東堂は打ち震えた。
意識が理解するのを拒絶しようとする。
しかし何度も何度でも、聞きなれたその声は彼を呼ぶ。