少女機械人形コーパス 第二幕
同日
午前8時45分
コーパス シュミレーションルーム
土方
「それじゃ、今日も始めるわよ。」
花立
「はーい。って、なーんか尾ヶ崎参謀ってば顔色悪いけど大丈夫?」
尾ヶ崎
「あ、はい。少し寝不足なだけです。」
花立
「ふぅん。あ、なになにー?彼氏とお楽しみでしたーってやつぅ?」
尾ヶ崎
「なっ!何をおっしゃるんですか!そんなんじゃありません!」
東堂
「……。」
尾ヶ崎
「本当に違いますよ!そんな相手もいませんし。」
花立
「あははは!ムキになっちゃってー。」
土方
「ここは保育園じゃないのよ。さ、始めるわよ。」
花立
「コワッ!やぁねぇ、全く。余裕がないわよ、余裕が。」
東堂
「行くぞ。」
花立
「オッケー。」
土方
「それじゃ、二人のシミュレーション準備完了次第、シュミレーションNo,8を起動。」
オペレーター
「了解。」
尾ヶ崎
(…昨日のアンプル。あれはもしかすると)
土方
「尾ヶ崎参謀、寝不足だかなんだか知らないけれど集中しなさい。」
尾ヶ崎
「しっ、失礼しました!」
尾ヶ崎
(とにかくあれは私が持っていてはいけない…。早く安全な所に移さなくては…。)
尾ヶ崎
「Jプログラム開始します。」
オペレーター
「了解。」
作品名:少女機械人形コーパス 第二幕 作家名:有馬音文