少女機械人形コーパス 第二幕
同日
午後06時00分
コーパス シュミレーションルーム
土方
「お疲れ様。
動きも良いようだし、これなら『楔の悪魔』を引き抜くのは問題ないでしょう。」
東堂
「はい。」
土方
「じゃあ上がっていいわよ。花立さんもお疲れ様。
花立
「はーい。」
東堂
「失礼します。」
<東堂立ち絵消え>
尾ヶ崎
「あ…。」
花立
「……。」
同日
午後07時28分
コーパス シュミレーションルーム前休憩室
尾ヶ崎
「はぁ…。」
<スチル電子ペット端末を開きたたずむ尾ヶ崎」
尾ヶ崎
「バルちゃん、私って嫌われてるのかなぁ。」
バル
『ソンナコトナイヨ!ダイジョウブ!ゲンキダシテ!』
尾ヶ崎
「バルちゃぁん!」
花立
「暗っ!」
尾ヶ崎
「きゃあああああ!」
花立
「いきなり叫ばないでよ、ビックリするじゃない。」
尾ヶ崎
「そっそれはこっちのセリフです!いっ、いいいいつからそこに?!」
花立
「いや、結構前からフツーにいたんだけど。
あんまり落ち込んでるから声かけにくいなー、そっちから気づいてくんないかなーとかって思ってたら、この状況。何それ、電子ペット?」
尾ヶ崎
「こっ、これはその…。」
バル
『バルハクミコニツクラレタ!クミコノトモダチー!』
尾ヶ崎
「バッ、バルちゃん。」
花立
「……暗すぎる。」
尾ヶ崎
「ちっ、違うんです!あのっ。」
花立
「みなまで言わずとも良い。寂しかったのね、参謀。」
尾ヶ崎
「そんな可哀想な人を見る目で見ないで下さいっ。」
バル
『クミコイジメル?イジメル?』
作品名:少女機械人形コーパス 第二幕 作家名:有馬音文