少女機械人形コーパス 第二幕
同日
午後18時20分
地底都市マヌス Cエリア 居住区
3671号室
ウィィィン<SE>
東堂
「ただいま。」
皆・純
「「おかえりなさーい!」」
有宮
「おっかえりー!」
東堂
「…またいたのか。」
有宮
「ボクみたいな美少女が毎日帰りを待ってるってどう?なかなかイイもんじゃない?」
東堂
「不愉快なだけだな。」
有宮
「もー、照れちゃって!英一は思春期全開なのかにゃー?」
東堂
「阿呆。」
皆
「お兄ちゃん!」
純
「あんまりひかりちゃんにヒドイ事言うと、お兄ちゃん嫌いになっちゃうよ!」
東堂
「ぷっ。なれるのか?」
皆
「うっ。」
純
「それは…えっと。」
東堂
「ははっ、まぁそーゆー事だ。」
有宮
「どーゆー事だよ。」
東堂
「俺には可愛い二人の妹さえいれば、それで十分だ。お前は帰れ。」
有宮
「うっわー、その発言は人としてどうなの。」
東堂
「いいから帰れ。俺は皆と純と家族水入らずで過ごしたいんだよ。」
皆
「もうっ!お兄ちゃん!」
純
「そうだよ、ひかりちゃんはお兄ちゃんの事を本当に心配して…。」
東堂
「心配なんてする必要がない。」
皆・純
「「お兄ちゃん!」」
有宮
「いいのいいの!皆純アリガト!私も今日はちょっと行くところあったし、ついでで寄っただけだったから。」
皆・純
「「えー。」」
有宮
「ホントホント!じゃあ、そろそろ行くわ。まったね〜!」
皆・純
「「あっ、ひかりちゃんっ!」」
ウィィィン<SE有宮消>
皆・純
「「お兄ちゃん!」」
東堂
「俺、シャワー浴びるから。」
皆・純
「「ちょっと〜〜!」」
Cエリア 廊下
有宮
「……なによ。」
有宮
「不愉快なだけって…ちょっとパイロットに選ばれたくらいで。」
有宮
「英一のバカ。」
作品名:少女機械人形コーパス 第二幕 作家名:有馬音文