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朝霧 玖美
朝霧 玖美
novelistID. 29631
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儚い夢

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「今度この公募に出すため、日夜頭をひねっている」と日記に書いていたら、自分もそれに応募するんだとコメントがあった。
「お互い、頑張りましょう!」とレスを返し、同じように頑張っている人がいるんだと思い、せっせとPCの前で文章を考えていた。
どうにか締め切りぎりぎりで提出。
そして忘れた頃に結果を知らせる手紙が届いた。

外出から戻った玄関先で薄っぺらな封筒を見つけ、その場で封を切り中をみた。
そこには紙が1枚、佳作に入ったこと、授賞式を都内にある小さなホテルの会場で行うことが書かれていた。
佳作だったが、やはり飛び上がるほどうれしかった。
授賞式には大賞などが表彰されるが、佳作でもその後の立食パーティーに参加出来る。
どんな作品が大賞になってどんな人が書いているのか、それを見るだけでも今後の参考になるし楽しそうだったので参加を決めた。
日記に公募で佳作に入ったことを書いた。
そうしたら、あの男性も入賞した事をメッセージで教えてくれた。。
「それじゃ、パーティーでお目にかかれますね」と返事を出して、当日を楽しみにした。

作品名:儚い夢 作家名:朝霧 玖美