俺とみこの日常 3話
「おっす、来たぞ蒼大」
俺のせいで、みこが…
「おーい」
俺があんなこと言わなければ…
「おーいって」
早く探さないと…
「おーい聞こえてないのか〜〜?」
ん?
「ああ、来てたのか」
気付かなかった。
「そんなボケーとして、なにかあったのか?」
「みーたんが、…」
「みこちゃんがどうした?」
俺はみーたんが怒ってどこかへ行ってしまった事を話した。
「1ついいか?」
「…なんだ?」
「なんでみこちゃんは怒って家出してしまったんだ?」
「………」
「わからないのか?」
「…ああ」
いや、わからない訳ではない。俺が余計な事を言ったからだ。
それ以外に理由はない。
でも、今それを健太に言ったら、余計な気を遣わすだろうから、今はまだ言わないでおこう。
「じゃあ、二手に分かれて探すぞ」
「おう」
「じゃ、蒼大は部活メンバーにこの事を伝えてくれ。みんななら多分協力してくれるだろ。俺は軽くこの辺を探してくる」
「わかった、いったん俺の家に集まるようにしよう」
「ああ、みつからなかったらすぐ戻る」
俺は携帯を取り出して、片っぱしから電話をかけていった。
作品名:俺とみこの日常 3話 作家名:ざぶ