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てっしゅう
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「新シルバーからの恋」 第八章 ハワイ

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「そうだね。お前ともゆっくりと話が出来そうで楽しみだよ」

副島は是非順次に聞きたい事が実はあった。美雪との事でだ。

「ねえ、晩ご飯はここで作って食べるのよね?レストランでもいいけどどうしましょう?」
「今日は外にしよう。紅花がいいな。恵子さんたちにも相談してみろよ」順次は悦子に電話するように促した。
部屋の内線で隣にいる恵子にかけた。

「恵子、夕飯を紅花にしようって主人が言うんだけど、みんなはどうするのかな?」
「ちょっと待って・・・ここのみんなはそれでいいって言ってるよ」
「そう、じゃあ時間決めて予約しましょう。6時ね・・・うん解った。副島さんに電話してもらうから、大丈夫よ」

海外経験のある副島は普通に英語が話せた。紅花の番号をパンフから拾って、外線でかけた。意外にも・・・日本語で話していた。
「なんだ、日本語で応対してくれたよ、ハハハ・・・予約しておいたよ8人で、悦子さん」
「ありがとうございます。楽しみね・・・ステーキなんでしょ?」
「シュリンプもあるよ、でかいやつ」
順次は以前に来て食べた事を思い出した。
女性二人はショッピングに行く、と言って下へ降りていった。副島と二人になってベランダで座りながら話をし始めた。

「平川、実はな・・・こんな事お前に言うのも恥ずかしいんだが・・・美雪との事で悩んでいる事があるんだ」
「うん?なんだい。何か嫌われるようなことでもしたのか?」
「違うんだ・・・そのう・・・言いにくいなあ・・・」
「遠慮するなよ、お前とは学生時代からの付合いだろう?何でも話せよ」
「ああ、そうだな。夜なんだけど・・・満足させられないんだよ・・・早く出ちゃって。お前はどうなんだ?」
「そんなことか・・・何かと思ったよ」
「そんな事って言うなよ!切実なんだから・・・美雪はまだ若いから、たくさん求めてくるし・・・」
「羨ましいなあ・・・あんな美人じゃ、俺だってすぐ出ちゃうかも知れないな。そうだったのか・・・お前はまじめ過ぎるからそうなるんだよ。もっと遊び心で考えたらいいんじゃないのか?」
「どういう事だ?遊び心って・・・」
「そうだな・・・直ぐにしちゃうんだろう?お前は」
「入れちゃうって言うことか?」
「そうだよ。それじゃダメだよ。家はな、ゆっくりと時間掛けて触れ合ってからするんだ。それも悦子がまず上になって始めるんだよ」
「ええっ?そうなのか・・・すごいなそれは・・・ゆっくり時間掛けてか・・・美雪もそう言ってたな。なるほど・・・でも入れると出そうになるのは一緒だろう?」
「俺も初めはそうだったんだよ。でも、二人で長く楽しもうって強く思うと自制心が働くんだよ。悦子の表情や身体の動きなんかに気を向けると不思議に出そうにならないんだ。今度やってみろよ」
「そうか・・・あそこに気持を集中させるといけないって言うことだな?美雪を上にさせるのか・・・自信ないけど頑張って見るよ。ありがとう平川」
「どういたしまして・・・今夜早速やってみろよ」
「お前達もするのか?」
「当たり前だろう、ハハハ・・・負けないから」
「何を負けないんだよ、ハハハ・・・幾つになってもこういう話には罪がないなあ」

夕方6時になった。紅花でコックの見事な包丁裁きを見ながら、美味しくステーキを食べた。スタミナが付いたことだろう。

食事が終わって明日の朝ごはん用にパンと牛乳を買おうとABCマートに入った。美雪はバナナとマーガリンも買った。悦子はハムエッグが作りたかったので、ハムと玉子を買った。明日の予定は海水浴と午後はアラモアナショッピングセンターに行くと決めて、ロビーに10時集合となった。

「じゃあ、明日10時にね。おやすみなさい」恵子が悦子たちに声を掛けた。
「はい、ではおやすみなさい」返事を恵子たちに返した。

部屋に入った悦子と美雪は冷蔵庫に買ってきた食材を入れてダイニングのソファーでしばらく話をした。
「明日の朝は何時にご飯食べようかしら?」美雪が聞いた。
「そうね、10時集合だから・・・8時ぐらいがいいわよね。着替えもしないといけないし」
「そうしましょうか、お姉さんとご一緒したいから起きたら声を掛けてください」
「分かったわ。ノックする」
「じゃあ、時差ぼけもあるし早く寝ましょうか、今日は」
「ええ、そうしましょう」
「平川さんから先にお風呂使ってください。終わったら声掛けて下さいますか?」
「うん、私が声かけるわ」

それぞれにベッドルームに入っていった。

「あなた、シャワーだけで宜しいよね?バスタブ使うなら私が先に入ってお湯貯めておきますよ」
「悦子いいよ、シャワーだけで・・・一緒に入ろうか?」
「・・・恥ずかしいですわ。美雪さんたちに見られたらイヤだもの」
「大丈夫だよ。あいつらだって一緒に入るよきっと・・・」
「そうかしら・・・じゃあ行きましょうか」

悦子は初めて夫と一緒にバスルームに入った。こんな事をしている自分が不思議だ。徹との時がチラッと頭をかすめた。気持ち良いシャワーを背中に浴びながら、悦子は順次に抱き付いた。
「あなた・・・大好きよ。ねえ?私って求めすぎる?」
「構わないよ。俺だってそうして欲しいから・・・悦子」