第三章二話
僕こと源五郎は、暴れてる墨田を押さえてるみんなを見てるだけだった。
いや、本当は見るだけでも精一杯だった。
あぁ、これが夢なら良かったのに。
ねぇ、どうして皆悲しい顔をしてるの?
どうしてこんなことになっちゃったの?
墨田、お前の心に何が起こってるの?
ただ、震える身体を抱きしめながら、はやくこれが終わることを願った。
そして墨田の一件で留まる日にちが延長された。
理由は墨田の精神状況を安定させる為だった。
墨田はあれからグッスリと眠っていた。
時々苦しんでたりするけど、手をつかんでやるとまた安らかに眠る。