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しっぽ物語 8.白雪姫

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 言葉が身体にしみこんで行くにつれ、Rは全身が熱を持つ様を確かに感じていた。開いた口から、余裕のない言葉と行き場を失い濁っていたエネルギーが飛び出す。
「今から病院に戻ってみる。それで、今の話を整理するために、近々もう一度会いたいんだが」
「いいよ、いつでも」
 長い息と共にOは吐き出した。
「Dのところに連絡くれたら伝わる」
「知り合いか?」
「昔の相棒」
 苛立たしげにそう告げた後、焦れた顔の中で唇がへの字に曲がる。
「さっさと行かないと、手が回る」
 伝票と共に掌へ押し込まれた最後の言葉はしっかりと受け取ったが、頭には入ってこなかった。
「多分、邪魔する奴はうようよいるからね」