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CROSS 第16話 『なぜ、CROSSは潰されないのか?』

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《特集記事》



   第16話 『なぜ、CROSSは潰されないのか?』

【時間軸】 … 異次元暦42733年 11月21日 未明
【場所】 … 幻想共和国 文々。新聞本社主筆室



 私がその男の名前を久しぶりに聞いたのは、大日本帝国連邦(以
下、帝国連邦)の異次元ステーションが悪魔にやられたという情報
を受け取ったときだった。その男とは、山口氏(以下、少佐)のこ
とだ。私が最後にその名前を聞いたのは、CROSSが正式に活動
を始めたときだった。不謹慎だが、私はまた新しい特ダネが手に入
るのではと期待した。



 まず、CROSSは御存知の通り、帝国連邦側の758号世界の
部隊だ。山口氏がトップの座につくこの部隊は、帝国連邦軍の本隊
では手に負えない仕事や手を出せない仕事を専門を行なう特殊部隊
だ。彼らは自前の艦を持ち、異次元中を飛び回っている。
 そんな彼らは、異次元空間をパトロール巡航中に、帝国連邦の異
次元ステーションから救難要請を受け取った。(第1話)



 さて、私の元に届いた情報によると、少佐たちCROSSが、救
難要請を行なっていた帝国連邦の異次元ステーション『DW9』に
乗りこみ、後に『悪魔連合軍』となる集団と戦闘を繰り広げたとい
うことだ。五分五分の結果となったらしく、生存者を一人救出でき
たそうだ。(第2話)



 しかし、その生存者を引渡しと報告のために、CROSSが司令
部基地に向かう途中、異次元ステーションを襲った悪魔連合軍の艦
に襲撃された。対モビルスーツ装備が貧弱な特務艦では、敵モビル
スーツに対応できず、一方的な攻撃を受けたらしい。救援の味方艦
が現れなければ、特務艦は撃沈されていたのは、まず間違いないだ
ろう。(第3話)



 なんとか司令部基地にたどり着いた彼らは、そこで休息を取れる
ことに、スケジュール上はなっていた。しかし、少佐が、司令官か
ら任務を受け取ってきてしまったため、修理と追加装備の装着や補
給が済み次第、出発ということになってしまった。(第4話)



 彼らが司令部基地を出発したころ、悪魔連合軍が結成され、彼ら
は我が国と帝国連邦などに対して、「正式に」宣戦布告してきた。