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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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<名探偵とうじょう(バレンタイン・ミステリー)>

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 ボク達三人はそぉ~っと、その場を立ち去った。
 あたりはすっかり暗くなってきていた。
 先頭を歩いていた秀美がクルっと振り返り、真顔になって言った。
「ま~、言ってみればアレね、あの暗号文は、藤井くんの気持ちを試す“試金石”だったってとこだわね。あははははは」
 秀美のヤツが、自分のギャグで笑い出した。
 ボクと神山は、その駄ジャレの寒さに思わず吹き出してしまった。

 二月の風はまだ冷たかったけど、春も近いのかなぁ、なんて思ったりしたのだった。


 おわり

      03.02.14