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夏の弔い
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鼓膜の奥で鳴り続けていた鳴き声が、ふつりと途切れる。私は、今一度口の中でさようならと囁いた。
そうして、窓に頭をもたれたまま、私はようやく終結を迎えたあの夏の日々を想って、初めて涙を流したのだった。
作品名:
夏の弔い
作家名:
はっさく