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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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北野海美


青田は水沢校長の返事を気にしながら、仕事で北海道に行った。
青田の地元企業の支社である。
アレス工業は測量機器のメーカーとして成長をしていた。
青田は創業時から経営コンサルタントを務めていたのである。
11月の北海道は関東よりはるかに寒かった。
青田の目的は、大量に注文を受けた相手の会社の経営内容を調査する事であった。
そのMARINE海洋開発はまだ40代の女性社長であった。
モデル雑誌から抜け出してきたのではないかと思われるほどの美貌である。
青田は一瞬言葉を失った。
通された社長室からは何か良い香りもしていた。
「わざわざすみません」
「こちらこそ」
若い事務員がコーヒーを運んできた。
「どうぞ」
作品名: 作家名:吉葉ひろし