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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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校長室



青田は事務員に案内されて校長室に入った。
「校長の水沢です」
校長は青田に深々と頭を下げた。
「どうぞ」
校長の言葉で青田は椅子に腰を下ろした。
「お呼びして申し訳ありません」
「いいえ、私の方で会いたかったのですから」
「青田さんは推薦の件で何か誤解をされているのではないでしょうか」
「ですから私の誤解を解いて頂きたいのです」
「G大学の医学部の指定校推薦は、内規に従って行われました」
「どうして私の娘が落ちて秋草マリネが推薦されるのかが知りたいのです」
「青田幸子さんは成績は申し分ないのですが、推薦の条件にはいろいろなことが加味されるのです。例えば生活態度、部活動、出欠などです」
作品名: 作家名:吉葉ひろし