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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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A市行きのロマンスカーに宏、幸子、愛の3人が乗った。
2時間足らずでA市に着く。
もうすぐで4歳になる愛は宏に初対面なのになついた。
車窓からは稲穂が黄色く見える。久しぶりの里帰りに風景まで宏たちを待っていてくれるようだ。
「認知はさせて欲しい」
「愛が判断できるまで待って」
さっきからこの話だ。宏は楽しい話もしたいがこのことに決着を即けたいと思っていた。
「ホテルに行ったらゆっくり話しましょう」
幸子がそういうので話は終わった。
2人は黙った。
愛がその分はしゃぐので、楽しい雰囲気に戻った。
電車を降りると、すぐホテルがある。
其のラウンジに入った。
渡良瀬川が懐かしい。

作品名: 作家名:吉葉ひろし