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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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水田の父親が岩手から上京することになった。
宏との婚約を正式にするためである。この話も宏は5日前に聞いた。すべて宏の母親が進めていた。
宏自身が迷う前に余りに話が早く進んでいるので、宏は考える余裕もなかった。
池之端の料亭で話が持たれた。
「真理恵はご存じでしょうが我が家の一人娘でして、その上1人っ子なんです。ですから出来れば、いや是非とも私どもの婿に迎えたいのです」
「それは、ことらも宏は同じなんです」
「で姓は水田では、生活は当分こちらでという事では」
水田の父親は高校の校長で退職したということだけに、話がトントン進んでいく。
「宏はどうなの?」
「お父さんの言う通りで構わない」
宏はある思いがあった。

作品名: 作家名:吉葉ひろし