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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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由美の姿が見えた。白いブラウスを着ていた。
由美は宏の姿を見つけると小走りになった。
その足音に2,3羽の鳩が飛び立った。その羽音に驚いた鳩が次々と飛んで行った。
男の子と由美が茫然とした。
白い鳩の餌が残されていた。
「ごめんね」
男の子は母親の方に走りだした。
「すみません」
由美は母親にも謝った。
「気にしないで、すぐに戻って来ますから」
由美は頭を下げると宏のほうに歩き始めた。
「気がつかなかったの」
宏に言った時には泣き出しそうな声をしていた。
宏は由美の手を引いて売店に向かった。
鳩の餌を買った。
「これ男の子に渡せば」
宏の言葉に由美は笑顔を見せた。

作品名: 作家名:吉葉ひろし