マリへの手紙
マリへの手紙
何も書いてない便箋に文字を書こう
電話なら「マリ」の声が聞こえるけれど
パソコンでのメールなら早くていいけれど
このぼくの文字を読んで貰いたいから
そしてゆっくり「マリ」の返事を待ちたいから
6月の暑い日だ
私には夫がいます
ぼくには妻がいます
それはお互い想像していた
何時からなのか
「マリ」の言葉が
ぼくの心の中に鉛の活字となり沈み始めたのは
「マリ」の言葉は僕の心に刻まれ
消えることは出来なくなっていた
「マリ」の肌に触れた事もないのに
「マリ」からの手紙は肌のように感じられた
小さな染みが便箋にあるよ
6月なのに
雪の結晶のような涙だね
何時になっても
「さよなら」
の文字は書けないね
ぼくは白い便箋を封筒に入れたから
「マリ」
君が書いてくれないか
何も書いてない便箋に文字を書こう
電話なら「マリ」の声が聞こえるけれど
パソコンでのメールなら早くていいけれど
このぼくの文字を読んで貰いたいから
そしてゆっくり「マリ」の返事を待ちたいから
6月の暑い日だ
私には夫がいます
ぼくには妻がいます
それはお互い想像していた
何時からなのか
「マリ」の言葉が
ぼくの心の中に鉛の活字となり沈み始めたのは
「マリ」の言葉は僕の心に刻まれ
消えることは出来なくなっていた
「マリ」の肌に触れた事もないのに
「マリ」からの手紙は肌のように感じられた
小さな染みが便箋にあるよ
6月なのに
雪の結晶のような涙だね
何時になっても
「さよなら」
の文字は書けないね
ぼくは白い便箋を封筒に入れたから
「マリ」
君が書いてくれないか