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吉葉ひろし
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秋恋
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秋の風鈴
グラスの氷が風鈴のような音を出している
無意識にあなたは
グラスを揺らしているのだろうか
ぼくにはあなたの言葉のように聞こえる
あなたの指が
僕に話し始める
解りきっているほど解っているよ
秋の風鈴は淋しいね
君に淋しい思いはさせないと約束するよ
このまま別々に帰るけれど
さよならではないよ
作品名:
秋恋
作家名:
吉葉ひろし