KILLER LAWSUIT
PROLOGUE
見慣れた教室の風景の中にいつもの日々があった。
俺の名前は上野 雄輔。ここ北西高校に通う高校生だ。
勉強も運動もずば抜けてできるわけではなく一言で言えば凡人だ。
今日は始業式でようやく一年が終わり2年生になる。
「雄輔、宿題見せてくれ!」
「おいおい、またやってないのかよ」
「数学のワークと社会のワークと・・・まぁ全部だ」
俺は机の中からワークを5冊とりだした。
この人は俺の親友である武田五郎。勉強は全く出来ないが運動神経はなかなかのものだ。
授業のバスケではファールを繰り返し、数人を怪我させたらしいが・・・
教室の扉が開き誰かが入ってきた。
「おーい、席に付けよー」
その暗い声は新しい先生だった。名前は・・・なんだっけ?
みんなが席について先生は話し始める。
「今日からお前らを担任することになった」
本来ならこのあとに「〇〇だ」とか名前を言うのが普通だろうが先生は名前を言わずただひとこと
「まぁ、よろしく頼む。」
作品名:KILLER LAWSUIT 作家名:pawa2012